「これを知って書道マスター!習字における段位の仕組み(前編)」では、 習字 の魅力や芸術としての習字をご紹介いたしました。
後編では、日本習字の 段位 の仕組みや習字のコツについてお伝えいたします。
これを知って書道マスター!習字における段位の仕組み(後編)
日本習字の段位の仕組み
段位のつけ方は流派によって違うと説明しましたが、どのような流派があるのでしょうか。
習字の流派は数多く存在しますがその中でも最も大きいのが日本習字です。日本習字では段位が重要視されており、段位を取るための試験も数多く存在します。
師範免許を得るための試験というのはありませんが、日本習字では三段に合格し、師範になるための講座を受講することで師範としての免許を取得することができます。
また、日本習字には師範の称号というものが存在します。この称号を得るためには最高段位である九段に合格しなければなりません。
これがなくても師範免許は受けることができますが、師範として書道教室などを開いている人はこの師範の称号を申請する人が多いようです。
この師範の称号は最高段位を取得した証明であり、習字の実力に対する証明になります。
日本習字では生徒部と成人部というものがありどちらを受けるかは本人の自由ですが、多くの人がまずは生徒部から始めます。
生徒部と成人部では段位のつけ方が異なり、成人部の方が求められるレベルは高く段位も上がりにくいです。生徒部では段位をとっていても成人部に変わって認定された段位は級だったということも少なくありません。
字を上手に書くためには
ここまで字を綺麗に書くために習い事としての習字をすることを例にお伝えしてきました。
しかし、字を綺麗に書きたくても時間がなくて習字教室に通うことができないという人もいるでしょう。そのような人達のために字を綺麗に書くコツを紹介します。
まず、よく言われることですが字を書く際は右上がり気味に書くと綺麗に見えます。
とはいえ極端に右上がりに書いてしまっても字のバランスがおかしくなってしまうので、自分で見て少し右上がりかな?と思うぐらいで構いません。
次に数字を上手に書くコツですが、数字はまっすぐ書くよりも基準の線に対して少々右に倒して右斜めの角度で書くことで上手に見えます。
これは数字にだけ使える方法で漢字や平仮名に使うと逆にバランスがおかしく見えてしまうので注意が必要です。
次に文章を書く際の字のバランスですが、文章を書く際漢字は大きく、平仮名は漢字よりも小さくということを聞いたことがあるでしょう。
この際どれぐらいのバランスで書けばいいのでしょうか。
最も綺麗に見えるのは漢字の大きさに対して平仮名の大きさを4分の3にすることです。2分の1にすると小さすぎるためこの大きさが最も綺麗に見えます。
技術的に綺麗に見せる方法はいくつかありますが、一番大切なのは普段から字を綺麗に書くように意識していることです。
人の心が映る字は意識することで綺麗に書くことができるのです。
まとめ
これを知って書道マスター!習字における段位の仕組み(後編)
習字の魅力
さまざまな分野としての習字
日本習字の段位の仕組み
字を上手に書くためには