ジョギング は健康管理やダイエットの定番として、昔から性別や世代を問わず人気の運動のひとつです。
しかし今、「 毎日 走るのはよくない」など、これまでのジョギングの常識が変わりつつあります。ジョギングの効果や正しい走り方、知っておきたい新常識についてまとめました。
毎日走るのは逆効果?知っておきたいジョギングの新常識
オーバートレーニングとは?
ジョギングなどの運動では、日常生活で使うよりも大きな負荷を身体にかけています。
そのことによる身体的、あるいは精神的な疲労が回復しないまま運動を続けていくと、どんどん疲労が蓄積していきます。
心身の回復を待たずにまた同じ運動を繰り返すことをオーバートレーニングといいます。
これがひどくなると、慢性的な疲労を常に感じる「オーバートレーニング症候群」と呼ばれる状態になります。
オーバートレーニング症候群は悪化すると睡眠障害や血圧上昇などの身体的症状や、気持ちの落ち込みなど精神的な症状も引き起こす危険な状態です。
健康やダイエットのために始めたジョギングで身体を壊すなんて、本末転倒どころの騒ぎではありません。
それらは極端な例としても、オーバートレーニングは筋力アップの観点からも逆効果であることがわかっています。
ジョギングで疲弊した筋肉は、時間とともに回復していきますが、その際に更に強い筋肉に成長しています。使えば使うほど筋力は強くなるということです。
しかし、この回復中にさらに運動して筋肉が完全に回復しないまままた疲弊させてしまうと、筋肉はパワーアップの機会を失ってしまいます。
常に酷使するのではなく、しっかりと休ませてあげることが筋力アップの鍵なのです。
有酸素運動の中でも、単純な運動のため指導者がいなくても気軽に始められるジョギングは、知らず知らずのうちにオーバートレーニングになりやすい運動のひとつなので、初心者はとくに注意する必要があります。
毎日ジョギングするのはよくない?
日頃から常に運動して体を鍛えている人ではなく、運動の習慣のない人が1回20分間のジョギングをしたとします。
その時の身体的な疲労が完全に回復するまでにどのくらいの時間が必要になるかというと、24時間以上、つまり丸一日以上を要すると言われています。
先ほど、筋肉は疲労を回復している最中により強く成長するという話をしました。
毎日コツコツ続けるのがいいというのは昔の話で、今は筋肉をしっかりと十分に休ませてあげることも大切というのが常識です。
これは初心者だけでなく中級者の方にもあてはまることで、毎日ジョギングするよりも1日おきなど週に3~4日くらいのペースでの継続がおすすめです。
効果のでやすい、正しい走り方
ジョギングは有酸素運動なので、息が切れるようなペースはやりすぎです。誰かと走っていたとして、無理なく雑談できるくらいのペースで20分間走りましょう。
ジョギングで大切なのは距離ではなく時間なので、1日〇kmというのはあまり気にしなくて大丈夫です。
まずは20分間同じペースで走ることを心がけてみてください。慣れてきたらペースを少しずつあげていけば、自ずと走る距離は増えていきます。
大切なのは筋肉の休息を意識して、焦らずゆっくりステップアップしていくことです。
始めたばかりの頃は疲労感が強く出るかもしれませんが、それを筋力が少ないからだと焦って走り込むのはオーバートレーニングにつながりやすい危険な行為です。
筋肉はジョギングし終わって心身ともに疲れている時こそ、成長しています。十分に休み、次に走る時に疲労が残っていないことを確認しましょう。
ジョギングは毎日コツコツよりも、1日おきに続けてしっかりと筋肉を休ませることを意識してみてください。
疲労感が強い時は「筋肉が強くなっている時だ」と割り切って1日おきと決めずに休むことも必要です。体の感じる疲労に正直に、無理することなく続けていきましょう。
まとめ
毎日走るのは逆効果?知っておきたいジョギングの新常識
オーバートレーニングとは?
毎日ジョギングするのはよくない?
効果のでやすい、正しい走り方