医薬品を販売する仕事に登録販売者も薬剤師も関わっていますが、その職務としては違いがあるようです。それぞれに専門家ですが、その資格を取るためには、かなりの違いがあります。
では 登録販売者 の 難易度 は、薬剤師に比較してどの程度なのかについてご紹介します。
登録販売者の難易度は、薬剤師と比較してどの程度なのか!
登録販売者の仕事とは
ドラッグストアなどで、スタッフのなかに登録販売者という名札を付けた方をよく見かけることがあります。このような登録販売者は、薬剤師不足を補うために生まれた資格を持つ方です。
2015年に登録販売者資格は、誰でも受験資格が撤廃されたことで受験できるようになりました。活躍の場も広がっており取得に挑戦している方は、増加しています。
また医薬品を扱う登録販売者は、全国で需要があり資格試験に合格した都道府県だけでなく、どの地域でも就職して活躍することが可能です。
登録販売者と薬剤師の仕事の違いとは
薬剤師も登録販売者も医薬品を販売する仕事ができるのですが、扱う医薬品の種類が異なります。登録販売者の場合に販売できる物は、一般用医薬品の中でも第二類医薬品や第三類医薬品を扱い、それらは医薬品の約9割を占めます。
しかし要指導医薬品と第一類医薬品とは販売できません。
薬剤師はそれに対して第一類医薬品や要指導医薬品、第二類医薬品や第三類医薬品などの全ての医薬品を扱い販売することができます。さらに薬剤師は処方箋にもとづく調剤が可能ですが、登録販売者はそのような調剤は実施できません。
登録販売者資格試験の難易度とは
薬剤師の場合には、6年間大学に通って受験資格を得る必要があります。また薬剤師国家試験に備えてさらに難しい勉強をすることになります。そのような薬剤師と異なり、誰でも登録販売者試験は受験できます。
また全国平均で登録販売者試験の合格率は、約40%から50%となっています。その点でも薬剤師よりもかなり合格しやすい資格です。しかし都道府県ごとに試験が実施されるので、年度や地域によって合格率が違ってきます。
登録販売者試験の出題範囲とは
出題範囲は、厚生労働省が公開しており試験問題の作成に関する手引きの中から出題されることになります。
登録販売者は、医薬品としては扱える物が第二類医薬品と第三類医薬品だけですが、実際の仕事ではお客の相談を受けるということが多くなります。そのために全般的な医薬品に対する知識の習得が必要となります。
次のような5項目が出題範囲となります。
薬害の歴史や医薬品の基本的な知識などの医薬品の基本的な知識と共通する特性などについてです。また薬が人体に効く仕組みや人体の構造、また副作用などの人体の働きとその医薬品について、そして体の各部位に作用する薬の種類などについてです。
さらに主な医薬品とその医薬品の作用や薬事関連法規やその制度で、主に販売業の許可や医薬品の取り扱いなどについてです。
そして健康被害の対応や安全対策、医薬品の安全対策などに関する医薬品の適正使用や安全対策についてが出題されます。
登録販売者資格試験の対策では
登録販売者の試験問題は、出題数や出題範囲は厚生労働省によって規定されていますが、試験問題は各都道府県で作成しているために内容が異なります。
試験時間が4時間で全体の問題は120問です。合格ラインとしては、正答率が70%以上で各試験項目の出題数に対する正答率が35%から40%以上取れないと合格できません。
また各試験項目の出題数に対する足切りとなる正答率も都道府県によって違います。ちなみに東京都の場合には、35%となります。
またこの資格試験を薬学についての初心者が受ける場合に、独学で勉強して試験に臨むのは、かなり難しいことかも知れません。そのような場合には、スクールや通信教育などを利用することも一つの方法でしょう。
このように地域ごとに試験では出題内容が異なりますが、基本的には厚生労働省の試験問題の作成に関する手引きの中からの出題となります。その点をふまえて基本をしっかりと理解して過去の問題などを何度も解くことが大切です。
まとめ
登録販売者の難易度は、薬剤師と比較してどの程度なのか!
登録販売者の仕事とは
登録販売者と薬剤師の仕事の違いとは
登録販売者資格試験の難易度とは
登録販売者試験の出題範囲とは
登録販売者資格試験の対策では