日常生活でするような計算は携帯電話でもできてしまう現在、電卓さえないという家庭も多いです。ですが、昔ながらのそろばんは未だに人気の習い事の一つです。また、一度 やり方 を覚えると、 そろばん に魅了されて、趣味として続けている人もたくさんいます。
そろばんのやり方を知ると数字の魅力がわかる(前編)
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そろばんとは?
そろばんは中国から日本に伝わりましたが、起源はメソポタミア地方です。今のそろばんとは違いますが、その原型となるものが古代エジプト、ギリシャやローマに存在していたと言われます。
日本では、かつて「読み、書き、そろばん」と言われていたように教養を育むものの一つでしたし、現在も小学校で算数の時間にそろばんが取り入れられています。
子ども用に小さめのそろばんがありますが、23桁あるのが一般的なそろばんです。計算をはじめる前にご破算といって全ての五玉(または五珠)を上げる動作をしますが、それがボタンを押すだけでできるワンタッチそろばんというものもあります。
「五玉(ごだま)」はそろばんの上部にある一つで「5」を表す玉のことです。下段には「一玉(いちだま)」と言って一つで「1」を表す玉が4つあります。五玉と一玉を上下で分けている部分を「梁(はり)」と呼びます。
やり方はシンプルです。親指と人差し指を使って、玉を上に置いたり払ったりして計算します。計算は「定位点(ていいてん)」を一の位としてはじめます。定位点は梁についている印です。いくつかありますが、通常は中央のものを選びます。
たし算
まず、たし算のやり方です。「1+1」であれば、下段の一玉を親指で一つずつ上に置きます。一玉が二つ上にいっていますから、答えが「2」ということがわかります。
「5+3」であれば、人差し指で上段の5玉を下に置き、その後に親指で一玉を三つ上に置きます。梁を挟んで五玉と一玉が三つまとまっていますから、答えが「8」とわかります。
次は二桁のたし算で、「22+2」を例にします。定位点が一の位ですから、その左隣が十の位ということになります。ですから、定位点の左隣(十の位)の一玉を二つ上げることで「20」を表し、定位点(一の位)の一玉を二つ上げて「2」をあらわすことで「22」となります。
その後、「+2」をしますから、定位点の一玉をもう二つ上げます。そうすると、十の位(定位点の左隣)の一玉が2つ、一の位(定位点)の一玉が四つ上がっていますから、答えが「24」ということがわかります。
桁が多くなればなるほど定位点より左の位を使っていくことになります。
ひき算
ひき算は、たし算と反対に表した数字から玉を払っていくことになります。例えば、「4ー2」であれば、定位点の一玉を親指で四つ上に置くところからはじまります。
そして、「ー2」ですから、人差し指で一玉を二つ下に払います。そうすると、一玉が二つ上に残っていますから、答えは「2」ということになります。
「7—6」の場合は、まず人差し指で五玉を親指で一玉を二つ挟むようにして「7」をつくります。その後は「ー6」ですから、人差し指で一玉を一つ下に払い、同じく人差し指で五玉を上に引きます。
そうすると、一玉が一つだけ上に残っていますから、答えは「1」ということになります。
二桁の計算は、たし算と同様、定位点の左隣を十の位とみなして行います。「38ー12」でしたら、十の位の一玉を三つ上に置くことで「30」を表し、定位点の五玉を人差し指で一玉を三つ親指で挟むようにして「8」をあらわします。
そこから「12」ひきますから、十の位の一玉を一つ下に払い、一の位の一玉を二つ下に払います。そうすると、答えは「26」ですから、定位点の五玉と一玉が一つ梁を挟んでまとまっていて、その左隣の一玉が二つ上に残っている状態になっているはずです。
まとめ
そろばんのやり方を知ると数字の魅力がわかる(前編)
そろばんとは?
たし算
ひき算