「そろばんのやり方を知ると数字の魅力がわかる(前編)」では、足し算や引き算のやり方をご紹介いたしました。後編では、 そろばん で掛け算や割り算をどのように計算するのか、その やり方 についてご説明いたします。
そろばんのやり方を知ると数字の魅力がわかる(後編)
- 目次 -
かけ算
かけ算は少し複雑です。大きい桁からかけていきます。ですから、「25x5」の場合、 はじめに「2x5」を計算します。答えは「10」ですが、実際は十の位の計算でしたから、定位点の左隣に「10」と示すことになります。
ですから、定位点の二つ左(百の位)の一玉を一つ上げます。十の位は「0」ですから何もしません。次に、残りの「5x5」です。答えは「25」ですから、定位点の左隣の一玉を二つ上に置き、定位点の五玉を下に置きます。
そうすると、定位点の五玉が下に、その左隣(十の位)の一玉が二つ上に、そのまた左の一玉が一つ上にある状態になっています。そこで答えは「125」ということがわかります。そのようなわけで、そろばんでのかけ算は、九九とたし算を合わせて使うことになります。
わり算
そろばんでのわり算は、九九とひき算を合わせて行います。「36÷3」の計算を例にすると、まずは割られる数の「36」を表示するところからはじめます。定位点(十の位)の一玉を三つ上に置いて「30」、定位点(一の位)の五玉と一玉一つで「6」をあらわします。
それを「3」で割りますが、かけ算と同様に大きい桁からはじめます。十の位の「3」を三つのグループに分けると一玉が一つずつのグループになりますから、余分な2グループ(一玉二つ)を下に払います。次は一の位(定位点)です。
「6」を3つのグループにわけると、1グループが「2」となりますから、定位点の一玉を二つ残して、その他の玉は払います。そうすると、定位点の一玉が二つ、その左隣の一玉が一つ残った状態になっています。ですから、答えは「12」ということになります。
まとめ
そろばんのやり方を知ると数字の魅力がわかる(後編)
かけ算
わり算