ソムリエ がいるレストランに行ったとき、自分の好みや料理に合わせたワインを選んでもらえると、食事がより思い出深いものになります。
特別な食事を演出する知識豊富なソムリエになるための 試験 の 合格率 は低く、難関と言われています。
ソムリエへの道「試験の合格率を分析する」
合格率40%を考える
ソムリエの資格試験の合格率は40パーセント程度だと言われています。ですが、この数字がどう計算されたものだかは明確ではありません。
「ソムリエ 試験」で検索すると、いろいろな名称の資格や合格率があがってくるからです。「ソムリエ」という名称だけではなく、「ワインエキスパート」や「ワインアドバイザー」、「シニアソムリエ」という似た感じの名称も目にします。
試験の合格率を調べる前に、どのような試験があるのかを整理する必要がありそうです。
はじめに、ソムリエは国家資格ではなく、民間の組織が認定する資格です。
その中で、知名度があり、非常に信頼度が高いとされているものが、A.S.I.(国際ソムリエ協会)に加盟している『一般社団法人 日本ソムリエ協会』の資格です。
そして、日本ソムリエ協会の資格は2016年に制度変更があり、呼称が変わりました。
現在は「ソムリエ」と「ワインエキスパート」の2呼称で認定されています。
ワインエキスパートの合格率
「ワインエキスパート」の試験はだれでも受験することが可能です。
ワインを中心とする酒類や食全般に関する知識とテイスティング能力が試されます。昨年(2016年)の受験者数は3,238人で合格率は38.2パーセントでした。
関連する職歴の有無が問われませんので、ソムリエのように働くことは前提にありません。
年齢が30歳以上で、ワインエキスパートの資格を5年以上保持している人は「シニアワインエキスパート」の試験を受けることができます。昨年の合格率は42.7パーセントでした。
2016年の合格率だけを見ると、シニアワインエキスパートのほうが合格率が高いですが、2010年からの合格率の推移を見ると、ワインエキスパートはほぼ35〜40パーセントの間を行き来しているのに対し、シニアワインエキスパートは30〜60パーセントの間を行き来しており合格率の変動が大きいです。
ソムリエの合格率
以前、このカテゴリーには4種類の資格がありましたが、2016年の制度変更以来、「ワインアドバイザー」はソムリエに統合され、「シニアワインアドバイザー」はシニアソムリエに統合されました。
ですから、2016年からは「ソムリエ」と「シニアソムリエ」の2つの試験が実施されています。
ソムリエの受験資格には会員歴が2年以上であることやワインに関連した職歴など職業に関する規定があります。
制度変更前(2016年以前)は、ソムリエの合格率が40〜45パーセントの間を、ワインアドバイザーの合格率が25パーセント前後を推移していましたが、2016年のソムリエの合格率(制度変更でワインアドバイザーは廃止)が29パーセントと大幅に下がったことは注目すべき点です。
年齢が30歳以上で、ソムリエ(またはワインアドバイザー)の資格を5年以上保持している人はシニアソムリエの受験資格が得られます。
2010年以降の合格率の推移を見ると、シニアワインアドバイザーもシニアソムリエも合格率が20〜50パーセントという大きい範囲で移動しています。
興味深いのが、2016年のシニアソムリエ(制度変更でシニアワインアドバイザーは廃止)の合格率です。
ソムリエの合格率と同じく、制度変更があった2016の合格率が10.3パーセントと大きく下がっています。
試験ごとの合格率
資格試験は、ワインエキスパートは筆記とテイスティングの二次試験構成ですが、他の三つの資格は一次試験が「筆記」、二次試験が「テイスティング」、三次試験が「サービス実技」(ソムリエとシニアソムリエ)または「小論文」(シニアワインエキスパート)の3部にわかれています。
試験ごとの合格率を知るのも試験対策に必要でしょう。
ワインエキスパートの2016年の合格率は、第一次試験が45パーセント、第二次試験が75パーセントでした。同年のソムリエの合格率は、第一次試験が36パーセント、第二次試験が75パーセント、第三次試験が96パーセントです。
一次試験突破がポイントになるようです。各資格の合格率は日本ソムリエ協会が発表しているものですが、各試験の合格率は調査機関による独自の調査結果です。
公式発表ではありませんが、一つの目安として試験対策につかえるのではないでしょうか。
まとめ
ソムリエへの道「試験の合格率を分析する」
合格率40%を考える
ワインエキスパートの合格率
ソムリエの合格率
試験ごとの合格率