ブラジルワールドカップで数名の選手が履いていたハイカットスパイクをご存知ですか?サッカーで使用するハイカットスパイクは、足首まで靴と一体化されている新しいスパイクです。
今まで使用していた サッカー の スパイク と ハイカット の違いや利点を考えてみませんか。
サッカースパイクの主流はハイカットタイプへ
ハイカットスパイクとは
ハイカットスパイクとは足首まで靴と一体化しているものです。バスケットシューズのようなものというと想像がしやすいでしょうか。
バスケットはサッカー以上に体の前後左右の動きが多いので、ハイカット部分は硬めの素材を使っていますが、サッカーでは足首の部分には伸縮性の高いニットのような生地が用いられています。
ハイカットスパイクは足とふくらはぎまでを一体化させる目的で作られていますが、実際には足首部分までの高さで足の動きをカバーしています。
なぜハイカットスパイクなのか
最近のサッカーでは、足の使い方のみならず、一瞬の判断と素早い動きが要求されています。これは、大人のサッカーだけではなく、子供のサッカーでも同じことがいえます。
ローカットスパイクを履いているときとハイカットスパイクを履いているときの動き出しには差があり、足首までホールドされているハイカットの方が動きやすいといわれています。
また、一瞬の動きで起きやすい怪我の一つに捻挫があります。足首の動きやすいローカットタイプよりも、ホールドされているハイカットタイプの方が捻挫をする率が低いことも研究で指摘されています。
レギュレーションは大丈夫?
日本サッカー協会のユニフォーム規定では、「ストッキングのテープやアンクルサポーターを着用する場合には、ストッキングと主たる色と同じものに限る」とあり、このレギュレーション(規則、規定)に引っかかってしまうのではないかと考える方も多いようです。
ストッキングテープが立ち位置によってはラインに見間違えてしまうので、白色は不可とされていますが、ハイカットスパイクに関しては、ラインとは見なされておらず、実際に履いてプレーしている選手もいらっしゃるので、レギュレーション違反にはならないようです。
メリットとデメリット
前述のとおり、捻挫が減るのはメリットではないでしょうか。ローカットスパイクでサッカーをしていると靴に入ってくる草や石、土でストッキングが汚れてしまい、落とすのに一苦労という親御さんも多いのではないでしょうか。
ハイカットスパイクでは足首部分まであるので、このようなものが入ってくることが減り、ストッキングの汚れは軽減されます。
しかし、ハイカット部分まで洗うと乾燥に時間がかかるというデメリットもあります。靴専用のアッタチメントを使い、乾燥機にかけるという方法を使えばすぐに解決できますが、乾燥機がない場合には2足用意しておくことが無難かもしれません。
ハイカットを履いてサッカーを楽しもう
小学校低学年であればトレーニングシューズで十分とされていますが、高学年になるとスパイクを履く機会が増えます。また、動きも激しくなり、コーチや一緒にプレーする仲間からの要求も難しくなります。激しくぶつかり怪我をしてしまうことも増えるでしょう。
怪我防止の準備運動はもちろんですが、走っているときの怪我を自分で未然に防ぐためにもハイカットスパイクを選ぶのも一つの手段ではないでしょうか。
ハイカットの部分は固定されるわけではないので、動きやすく、厚手の靴下を履いているような感覚で足技もしやすいという事例もあります。
また、ハイカットスパイクの方が体重の分散がしやすく、ピッチの中ではローカットスパイクよりも長く走れるようです。自分の体を大切にしつつ、長くサッカーを楽しめるようにスパイクの選択肢を増やすのも大事なのではないでしょか。
まとめ
サッカースパイクの主流はハイカットへ
ハイカットスパイクとは
なぜハイカットスパイクなのか
レギュレーションは大丈夫?
メリットとデメリット
ハイカットを履いてサッカーを楽しもう