パルクール を見ていると、スリリングな技の数々に関心しつつも、失敗したら大怪我をするのではないかとハラハラしてしまいます。
自分にできるとは思えないという人が多いですが、基礎 練習 をしっかりすれば、ケガを最小限にして楽しむことができます。
基礎練習でケガなく楽しむパルクール
運動能力と柔軟性
プロモーションビデオにも取り入れられて、地名度が上がっているパルクールは、目的地に『いかに速く到着するか』を競うスポーツです。
壁を飛び越えたり、宙返りをしたりと派手な技が注目されがちですが、『速く移動する』には基本的な運動能力を高めることが必要です。
まず、「走る」、「ジャンプする」といった基本的な動作のフォームを見直して、効率的な動きを追求するのが大切になります。
また、ケガを少なくするために重要なのが「受け身」を習得することです。そこで特に重要なのが柔軟性です。
どのスポーツでも、基本ははじめにしっかりとストレッチをすることです。柔軟な体づくりが、ケガのリスクを減らしてパルクールを楽しむ基礎になります。
ですから、練習に柔軟体操を組み込むのがポイントの一つです。
それから、「バランス」感覚をよくすることも基礎練習に入れるといいでしょう。幅の細い壁や手すりの上を歩くにはバランス感覚が要求されます。
片足で立つことからはじめて、徐々にさまざまな障害物を使ってバランス感覚を鍛えます。また、外出の際に白線の上を歩くといったこともバランスの練習になります。
練習場所
階段を何段も飛ばして降りたり、障害物を飛び越えながら移動したりすることは、はじめは難しいですし、危険です。
パルクールは、公共の場を使いますから、ほかの人への影響も考えなければなりません。
それに、初心者の段階で、周辺の環境を高速で移動していくのは怖いと感じるかもしれません。
そこで考えてしまうのが練習場所ですが、公園が一番でしょう。受け身がまだ上手にできない場合はマットを敷いたりすることもできます。
また、大きな公園だと、低めの間仕切りでエリアが区切られていたりします。そのような低い段差を使えば、「ヴォルト」(腰くらいの高さの障害物を飛び越える技)の練習をすることができます。
よくブランコの周りに設置されている手すりも使えるでしょう。これからパルクールをはじめようと思っている人は、周りに迷惑がかからず、難易度の低い障害物がある広いスペースを探すことが最重要課題になります。
受け身
前述のとおり、パルクールでまず習得しなければならない技が受け身です。『受け身がしっかりできている』という自信があれば、ほかの技の練習もスムーズに進みます。
はじめに練習したほうがいいと言われているのが「ランディング」と「ロール」です。
「ランディング」は着地のことです。パルクールは、いろいろな高さを飛び降りながら移動していくことが多いですから、着地のときの衝撃を分散するランディングの練習をします。
膝、腰、足首などの関節を守るために、膝を曲げて着地するのがポイントです。「ロール」はランディングだけでは衝撃を十分に分散しきれない高いところから飛び降りるときに、体を回転させることで衝撃をやわらげる技です。
しっかりと膝を曲げて着地したあとに、肩から背中、腰、足という順番で回転していきます。膝を胸に近づけて、尾てい骨が地面に着かないようにしっかりと腰を曲げるのがポイントです。
ロールの練習は、飛び降りるところからはじめないで、平らな地面で回転だけに集中してやってください。ランディングとロールがある程度できるようになったら、「プレシジョン」の練習を取り入れます。
「プレシジョン」は狙ったところに正確に着地することです。パルクールは、いかに速く目的地まで移動するかを競うものですから、移動経路と移動方法を考えたうえ、ポイントとなる地点にいかに正確に着地できるかは重要です。
移動の技
練習場所でふれたように、はじめに習得したほうがいい技の一つが「ヴォルト」です。ガードレールなどの障害物を飛び越えられるように練習します。
跳び箱のように足を開くか膝を曲げるかして飛び越えたり、跳馬のように足を横にして飛び越えたりする練習をします。
上級者になってくると、障害物の上をスライドするように飛び越す技など数種類あります。
次に練習するといい技が「クライムアップ」です。これはヴォルトで飛び越えられないような壁などの高い障害物を登る技です。壁の場合なら、上の部分に手をかけて、つま先で側面に踏ん張るようにして登ります。
上半身が壁より上の位置にきたら、腕で体を支えながら片足ずつ壁の上に着地します。片足ずつで登れるようになったら、両足で一緒に飛び上がって着地する練習に移ります。
登った勢いを使って、両足一緒に飛び上がったほうが速いからです。
ほかにも忍者のように壁を蹴って移動する「ウォールラン」などの技がありますが、基本のヴォルトとクライムアップから練習をはじめて、少しずつ技を増やしていくといいです。
まとめ
基礎練習でケガなく楽しむパルクール
運動能力と柔軟性
練習場所
受け身
移動の技