「難易度と対策をお伝えします!MOSを着実に取りたい方へ(前編)」では、MOSとはどのような試験なのかご説明いたしました。後編では、 MOS 試験である『Word』、『Excel』、『PowerPoint』、『Access』、『Outlook』、それぞれの 難易度 をご紹介いたします。
難易度と対策をお伝えします!MOSを着実に取りたい方へ(後編)
それぞれの難易度への対策方法
ではいよいよ試験科目ごとの難易度について紹介したいと思います。まず難易度として一番やさしいレベルに分離されるのが、『Word』『Excel』のスペシャリストレベルと『Outlook』です。
『Word』のスペシャリストレベルでは、文章の作成から文字サイズの変更、保存や印刷など普段から『Word』を使用していれば簡単にクリアできる難易度の低い問題が多いです。
ただし段落の挿入や表の作成など、人によっては使用しない部分も出題範囲になっているので、実際に受験する場合はどんな問題が出題されるのかあらかじめ確認しておく必要があります。
『Excel』も基本的な操作に加えて関数による条件設定も出題範囲となっているので、難易度がやさしいとしても無勉強だと得点に伸び悩み、資格を得ることが途端に難しくなる可能性があります。
『Outlook』もメールメッセージの管理の他にスケジュールの管理なども問われますので、スケジュールを別の形で管理している人はしっかりと対策する必要があるでしょう。
次にMOS試験の難易度として普通に分類される試験科目です。それは『PowerPoint』と『Access』です。どちらのソフトも人によってはまったく触れる機会がないため、難易度のわりに難しく感じる人が多いのがこの二つのソフトのMOS試験です。
『PowerPoint』ではプレゼンテーションの作成にかかせないスライドの挿入や書式設定、グラフや図形の挿入などができるかによって、MOSの取得ができるかどうかが決まります。
その他にもアニメーションの作成なども必要になるので、ビジネスで触れる機会がない人はパソコンスクールで積極的に使用することが求められるでしょう。
『Access』のデータベースの作成を始め、クエリやフォームの作成などが求められます。普段慣れないソフトだけに単語の意味をまずはしっかりと理解すること、その上でどの部分が出題範囲なのか確かめながら実際にソフトに触れるのが対策となります。
MOSの中でもっとも難易度が高いのが、『Word』と『Excel』のエキスパートレベルです。これらの試験科目では普段ではほとんど使用しないような非常にマイナーな機能の使い方を求められます。
場合によっては普段の日常業務では役立つかどうか判断に困るものも出題されるので、自分の力量と希望によってこの難易度を選択するといいでしょう。
『Word』ではスタイルや索引の作成を始め、テンプレートの管理などが出題範囲です。『Excel』では数式に関数を適用したり、数式のトラブルシューティングを行ったりするためにはどうしたらいいのかといった問題が出されます。
仕事場で『Word』や『Excel』の一定機能しか使っていない人がこちらの試験を受けるのであれば、パソコン教室に通って集中して学んだほうが効率もいいのでそちらをおすすめします。
試験の頻度、受講料
MOS取得のための試験は、大きくわけて2種類あります。オンラインや郵送で申し込みができる全国一斉試験と、最寄りの試験会場で受験ができる臨時試験です。
全国一斉試験は毎月1回から2回、日曜日に実施されますが、試験会場や試験時刻の指定ができません。申込みの際に選択する地域などを参考に、MOS実施側が選定して試験日の10日前に知らせてくれます。
臨時試験はパソコンスクールや専門学校で行われるもので、いつどこで受けるのかMOS受験者側が自由に決めることができます。申し込み方法や開催頻度が試験会場によって異なるので、その点だけ注意が必要です。
多いところで毎週平日に常に実施しているところもあれば、平日と土日を組みわせて週3日実施するところもあります。
受講料はスペシャリストレベルは一律9,800円(税抜)です。エキスパートレベルは、2010年と2016年バージョンは11,800円、パート1とパート2がある2013年バージョンはそれぞれ9,800円となっています。
まとめ
難易度と対策をお伝えします!MOSを着実に取りたい方へ(後編)
それぞれの難易度への対策方法
試験の頻度、受講料