勾玉 の 作り方 をご存知でしょうか。勾玉は博物館でみるだけのものはありません。実際にお家で作ることもできます。
勾玉は便利な道具が少なかった古代の人がつくっていたものですから、作り方はいたってシンプルです。家庭にある工具を使い作ってみましょう。
勾玉の作り方 ~勾玉作りに必要な材料と手順~
勾玉の材料
勾玉に必要な材料はふたつだけです。石と紐です。
どちらも自分の好みに合わせて選びますが、考えなければならないのが石選びです。
石といってもさまざまですし、硬度が高いものは家庭に置いてある工具では加工が難しいです。
また、博物館で見かけるような勾玉は翡翠や水晶、べっ甲などですが、これらはなかなか高価ですし、簡単に手に入るわけではありません。
購入しやすく、加工も簡単で、勾玉作りの初心者に最適なが「ろう石」です。「滑石」も硬度が低いので、体験教室などでよく使われています。
専門店で選ぶのも楽しいですが、便利なのが100円ショップです。
ガーデニング用として売られている石もありますが、灰皿や文鎮として売られているオニキスなどの石素材の物もあります。それらを加工することも可能です。
勾玉作りに必要な道具
勾玉づくりに必要な道具は多くありません。
下書き用の「鉛筆またはマジックペン」、切り出し用の「糸ノコや彫刻刀」(石の硬度によってはカッターナイフでも可能)、穴あけ用の「キリ」、形を整えるための「ヤスリ」、磨き用の「紙ヤスリ」です。
紙やすりは目が粗いものと細かいものを3種類ほど用意してください。石によって使う道具が多少違ってきます。
ろう石や滑石は柔らかいですから、糸ノコでなくても切り出しができますし、紙やすりだけで形を整えることができます。
勾玉の作り方
はじめは下書きです。
勾玉と言われてだれもが思い浮かべる基本の形がありますが、丸い部分の大きさや伸びている部分の長さなどデザインに違いがあります。
いろいろな写真や実物を見て、好みの形を決めます。
次に、キリで紐を通す場所に穴をあけます。そして、糸ノコや彫刻刀で大まかな形に切り出します。
石の大きさや種類によっては、一番粗い目の紙ヤスリだけでもこの工程は可能です。切り落としができたら、紙やすりで角を落として形を整えていきます。
粗い目のもので角を落としてから、目の細かいものに持ち替えて微調整をします。紙やすりは3種類ほどを使いわけるとなめらかな仕上がりになります。
これで完成ですが、やはり光沢があるほうが勾玉らしく見えます。
磨いて仕上げです。石を磨くには砥石や専用の研磨剤がありますが、水を含ませたスチールたわしでもできます。
そのあと、アクリルの毛糸や粗い目の布でよく拭くと光沢がでて、ツヤツヤの勾玉ができあがります。
加工しやすい石を使うと、紙ヤスリで完成させるところまでは1時間ほどでできます。
その後の磨く工程は好みによりますが、磨けば磨くほど光沢がでます。
ろう石など石によってはクラフト染料で色付けすることもできます。表面保護用にニスを塗ると光沢が長持ちします。
手作り勾玉セット
勾玉は家庭にあるような工具で簡単に作ることができますが、家に工具がない人やほとんど使わない工具を買い足すのはもったいないという人は博物館のギフトショップをのぞいて見るといいかもしれません。
多くの博物館で、材料と紙やすりがセットになったものを売っています。
すでに石に穴があいているセットもありますから、キリがなくても大丈夫です。
このようなセットには、ろう石などの加工しやすい石が入っていますから、同封されている紙やすりだけで形を整えることができます。
まとめ
勾玉の作り方 ~勾玉作りに必要な材料と手順~
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