クラリネットのリードミスは、思いがけなく起きてしまうから仕方がないと思っている人が少なくありません。ですが、プロの演奏を聴いていて、リードミスがあったことはないはずです。
原因を知れば、 クラリネット の リード ミス は防ぐことができます。
リードミスなしでクラリネットを吹こう
リードミスとは?
リードミスとはなんでしょうか。クラリネットの場合は、演奏の途中に突然「ピャー」とか「キュッ」という高音がまじってしまうことです。クラリネットの宿命だと思っている人もいるかもしれません。
クラリネットは息を入れた時にリードが振動することによって音がでます。運指によって一つ一つ違う音がでるのですが、いくつかの原因により、その音の倍音が鳴ってしまうことがあります。吹こうと思っていた音より上の音域の音が鳴っているということです。
それがリードミスなのですが、そのような音がでるにはやはり原因があります。
リードミスの原因
リードミスにはいくつかの原因が考えられます。リードの状態や吹き方です。その中でもよく聞くのが「なん番(薄めのリード)はリードミスしやすい」といった話ですが、一概に思い込みというわけではありません。高い音は低い音より振動数が多いです。
薄いリードは振動が伝わりやすいですから、高音がだしやすい(=倍音がでやすい)状態にあると言えます。ですが、リードミスを防ぐためだけに厚いリードを使うというのはいいアイデアではありません。
厚めのリードを使うということは、音をだすのに必要な振動数を確保するためにより多く息を吹き込むということです。ですから、吹きにくいと感じるかもしれませんし、それに伴う違った演奏ミスが起きる可能性があります。
やはり自分に合ったリードを探す必要があります。また、リードの状態が多少違ってもコントロールできるように、正しい吹き方を習得することが必要です。リードミスはリードの良し悪しだけではなく、吹き方にも関連しています。
はじめに考えられるのが、リードの噛みすぎです。リードを押さえつけすぎていると倍音がでやすいです。
次に考えられるのが喉の状態です。歌う時のことをイメージするとわかりやすいですが、喉に力がはいっていると声が裏返ったりします。クラリネットを吹く時も同じです。喉をリラックスさせた状態で息をスムーズに出すようにします。
それから、息を出す量もリードミスに関係しています。楽器またはマウスピースやリードが受け止められる息の量には限界があります。勢いよく吹いてしまったり、息を入れすぎたりすると、リードミスが発生します。
リードミスをなくす練習
リードミスの原因がわかれば、それらを考慮して練習をすることで、リードミスを防ぐことができます。はじめにアンブシュアを見直してください。口やほほに力が入って、リードを押さえつけすぎたりしていないかを確認します。
楽器の持ち方や姿勢も大切です。顎の上げすぎやひきすぎで喉に力がはいっていると、スムーズに息を出すことができません。
次に、息のスピードや量を確認します。各音を的確にだすには、それに合った息の量とスピードを知る必要があります。
スケール練習をするときは音程の正確さに気を取られがちですが、その正しい音程がどのような息の出し方で保たれているのかにも注意を払うと、曲を演奏する時でも的確な息の出し方でリードミスを防ぐことができます。
そして、リード選びです。自分が吹きやすいリードを見つけるのが重要です。正しいアンブシュアで、力を入れずに吹いて、思ったような音がだせるか確認します。
リード選びで使われる一般的な方法はマウスピースだけで吹いたときに実音のB♭からCの間の音がでるか確認することです。自分に合ったリードを探して、アンブシュアと息の入れ方を見直すことで、リードミスの心配なく吹くことができます。
まとめ
リードミスなしでクラリネットを吹こう
リードミスとは?
リードミスの原因
リードミスをなくす練習