「おすすめのクラリネットリード ~リードによって音色が変わる~(前編)」では、 おすすめ できるスタンダードな クラリネット リード をご紹介いたしました。
後編では、そのほかのクラリネットリードのなかからおすすめのリードをいくつかご紹介いたします。
おすすめのクラリネットリード ~リードによって音色が変わる~(後編)
柔らかい音や響きのある音を出すリード
バンドーレンB♭クラリネットリードV12です。
人気のリードで上述したバンドーレンB♭クラリネットリードのトラディショナル3と双璧をなすものであり、「銀箱」と一般的には呼ばれています。
開きの大きいB40系のマウスピース向けに作られたリードなのですが、5RV系などにも合います。
特徴としては、響きのある音や柔らかい音を目指している演奏者におすすめのリードです。
始めにトラディショナルで始め慣れるにつれてV12に変えるという方が多いようです。音大生やプロの方に一番よく使用されています。
こしはトラディショナルと比較すると弱めですが、コントロールが全音域で容易で安定感と柔軟性のあるリードです。
音質は、広がりのある柔らかい心地良い耳当たりの音で高音域になっても音としては細くならずに柔らかい音色を出し続けることができます。
高音のコントロールができやすいので安心して吹くことができます。
タンギングがし易くコントロールが容易なリード
バンドーレンB♭クラリネットリード V21です。
2015年に発売された新しいリードです。V12よりも少しパワーが欲しいと考えている方には、おすすめです。
息を吹き込んだ瞬間の反応が良く、タンギングがし易くどのような吹き方にもコントロールが効くのがこのリードです。
レスポンスの良さが、V21の強みで吹き心地としては、V12に近いのですが息がスマートに入りますしパワーのある息や速い息にも対応できます。
音色としては、V12に近いのですが芯がよりはっきりとしてタイトになったという感じです。
抵抗感が程よくあるリード
RICOグランドコンサート、セレクトエヴォリューションのB♭クラリネットリード3です。
どんなジャンルの演奏にも対応できる柔軟性の高いリードです。細かいニュアンスのある部分まで表現したいという方や柔らかく透明感のある音色を出したいという方におすすめのものです。
そのまま音に吹き込んだ息が変換されていくというような感覚の吹き心地で程よく抵抗感がありますので、吹いていても気持ちの良い演奏ができます。
音色としては柔らかい響きのある音が出せ輪郭も出しやすいのでクリアな音で演奏したい方には、おすすめなリードとなります。
力強いリード
RICOリードのグランドコンサートセレクトシックブランクBbクラリネットです。
RICOの赤箱のリードとなります。品のある深みのある音でしっかりと鳴るのが魅力のリードです。
オーケストラなどの演奏者で、大人数の中でもしっかりと聞こえる音を鳴らしたいと考えている方には向いているリードとなります。
見た感じとしては、V12系のヒールが高い感じの設計となっているのですが、実際に吹いた感じは全くV12とは違う吹奏感となります。
力強いリードですので、しっかりとした息にも対応できるものです。また反応も良くタンギングがし易いのが特徴となります。
音色としては、ダークな深みのある音色で息を一度にたくさん入れても息の許容量としては大きいですので、雑な音にはならずに響きがきちんとついて演奏できます。
甘い1枚の薄いベールを音に掛けたような響きを出すことができます。
いかがですか、ご自分に合う気になったリードがあったでしょうか。
クラリネットの演奏者にとってリードは、選択するのに常に悩みの種となるものです。
リード自体は、さまざまな種類のものが出ていますので、いろいろと試してみるのもなかなか楽しいものです。
そして吹き心地の良いリードやご自分のイメージに合う音が出るリードをみつけてください。
まとめ
おすすめのクラリネットリード ~リードによって音色が変わる~(後編)
柔らかい音や響きのある音を出すリード
タンギングがし易くコントロールが容易なリード
抵抗感が程よくあるリード
力強いリード