平成20年に中学校学習指導要領が改訂されたことにより、中学校の保健体育で武道が必修になりました。学校の授業で剣道をする機会があるかもしれません。
剣道具 について基本的なことを知っておくと、落ち着いて練習に取り組むことができます。
体育の授業でも役立つ剣道具の基本知識
剣道具の入手方法
剣道は他の武道に比べて必要な道具が多いですから、「お金がかかりそう」というイメージがあります。授業で剣道をする場合は、学校の道具を借りますから買う必要はありませんが、直接身につける剣道着だけは揃えたいと思うかもしれません。
練習用の剣道着なら3,000〜5,000円で販売されています。また、袴は通常10,000円くらいですが、5,000円ほどの安価なものもあります。剣道着と袴をセットで12,000円ほどで販売しているお店もあります。剣道具はお店でも買えますが、ネット販売もされています。
また、ネット販売のほうが比較的安いと言われています。剣道教室に通う場合は、道場が親しくしている剣道具屋さんがあるかもしれません。近くに剣道具屋さんがあれば、お店でアドバイスを受けながらニーズに応じた物を選ぶことができます。
また、大きい大会に行くと、各地から剣道具屋さんが出張販売に来ていることもあります。基本の剣道具を全て揃える場合、はじめは入門セットを購入すると便利かもしれません。
体の大きさや質によっても違いますが、45,000〜65,000円くらいです。剣道衣、袴、防具、竹刀、防具袋を含め必要な小物も全て揃えることができます。
かっこいい防具
侍のように見える防具に憧れて剣道をはじめる子どももいます。防具には頭を守る「面」、胸からお腹にかけてつける「胴」、長い手袋のような「小手」、袴の上につける「垂」があります。素材や製法によって値段が変わります。
種類は練習用か試合用かの用途によって違いますし、硬さなどの好みによっても違ってきます。
例えば、面は頭のサイズだけでなく、刺し幅によっても違います。刺し幅は防具の中の緩衝材を縫いつける糸の間隔のことです。刺し幅が大きいほどつけ心地が柔らかくなります。熟練者は刺し幅が小さい固めの面を選ぶと言われます。
また、全て黒が基本の色ですが、さし色を入れて個性を出したり、子ども用にカラフルな胴があったりもします。
サイズが決まっている竹刀
中学生以上は試合規定により竹刀の長さ、重さ、剣先の太さが決まっています。中学生は3尺7寸(114cm)で男子は440g以上、女子は400g以上の竹刀を使います。
高校生は3尺8寸(117cm)で、男子は480g以上、女子は420g以上の竹刀です。大学生と一般向けの竹刀は3尺9寸(120cm)で男子は510g以上、女子は440g以上と決まっています。
小学生以下は規定がありませんから、子ども用の中から体にあった長さの竹刀を選びます。竹刀の手元のほうにあるリング状のものをツバ止といいますが、小物として単品でも販売されています。
違うツバ止で竹刀に変化をつけて楽しむ人もいます。また、竹刀の持ち運びに竹刀袋も必要です。
手ぬぐいなどの小物
剣道具をセットで購入すると剣道着にしめる紐や手ぬぐいが入っています。手ぬぐいは家にあるからいらないと思うかもしれませんが、剣道用の手ぬぐいは一般的な和手ぬぐいと大きさが違います。
剣道用の手ぬぐいのほうが長さは10cmほど幅も3〜4cmほど大きいです。手ぬぐいは頭に巻いて使います。小学校低学年なら一般的な和手ぬぐいでも大きさが足りるかもしれませんが、剣道用でなければきちんと頭に巻くことができません。
試合に出る場合はゼッケンやネームをつけなければなりませんし、自分の剣道具を揃えた場合は消臭スプレー、防具や竹刀の手入れ用オイルなども必要になります。
まとめ
体育の授業でも役立つ剣道具の基本知識
剣道具の入手方法
かっこいい防具
サイズが決まっている竹刀
手ぬぐいなどの小物