「意外と知らない!?剣道は二刀流OK!(前編)」では、二刀流の竹刀規定や試合規定についてご紹介いたしました。
後編では、 剣道 で 二刀流 を使うための規定やメリットをご紹介いたします。
意外と知らない!?剣道は二刀流OK!(後編)
二刀流を使うには
剣道でこれから二刀流を使いたいという人もいるでしょう。しかし、思い立ってすぐに始められるものではありません。
これまで一刀を両手で使っていたものから片手で一本ずつを扱うようになるわけですから、今までよりも腕の筋力が必要になります。
特に、小刀の場合は扱えるかもしれませんが、大刀になると試合で使えるのが中学生用の竹刀と同じものであるとはいえそれなりに重さがあり、扱いは難しくなります。
一刀を相手にする場合、防御の際も相手の大刀を片方の竹刀で受けることが多くなります。
二刀で防御することももちろん禁止されているわけではありませんが、二刀流の場合両方で防御してしまうとその後の攻撃手段がありません。
一刀対一刀の場合は相手も一刀なのですぐに反撃に転じることができますが、二刀はどちらも相手の大刀よりも短いものを使うのでうまく立ち回る必要があります。
二刀流を練習することのメリット
試合では大学・一般でしか認められていないからといって稽古でも使ってはいけないという規定はありません。
そのため、高校生の稽古で二刀流を練習に取り入れているところは多くあります。それだけ二刀流で練習をすることにはメリットがあるということです。
まず、竹刀の扱いに関してのメリットです。
一刀の場合両手で大刀を扱いますが、この際利き手以外の手は無理に力を入れることなく、あくまでも利き手で竹刀を扱うための補助的な役割を果たすものです。
ここで逆の手に力を入れてしまうと竹刀に両方から力が伝わることになり、振ったときにまっすぐ振れません。
一方二刀流ではそれぞれを片手で扱うため一刀の振り方をそれぞれの手で学ぶことができ、一刀に戻した際利き手以外の手に無理な力を入れることがなくなります。
次にどんな武道でも必要な間合いと呼ばれる相手との距離を取るのがうまくなります。
一刀では相手の竹刀と自分の竹刀が交わっていることが多いのでそれを基準として間合いを取っていることが多いです。
二刀流では対峙していてもあまり竹刀が交わっていることがないため本当の意味で相手との自分の間合いを知ることができます。
これができるようになると一刀に戻した時にも竹刀が交わっていなくても自分の間合いがわかるようになります。
ここでは二つのメリットをあげましたが、これ以外にも二刀流を練習するメリットはたくさんあります。
そのため、これから二刀流を行いたい人、一刀で少しつまずいてしまっている人はぜひ二刀流にチャレンジしてみることをお勧めします。
まとめ
意外と知らない!?剣道は二刀流OK!(後編)
二刀流を使うには
二刀流を練習することのメリット