武道の中には競技をしている人以外にはなかなか知られていないルールがあります。剣道における二刀流もその一つです。一般的に剣道の試合では二刀流を見ることがないので知られていないことも頷けます。
今回は 剣道 における 二刀流 の規定や使うことによるメリットなどを解説していきます。
意外と知らない!?剣道は二刀流OK!(前編)
二刀流についての規定(竹刀編)
剣道では二刀流として試合を行ってもいいものの、意外と規定は厳しく設定されています。
まずは竹刀についての規定です。二刀流を行う上では竹刀は大刀と小刀を使用します。
名前の通りそれぞれ大きさが違います。二刀流を使っていいからとはいえどちらとも大刀あるいは小刀でいいというわけではなく両方を一本ずつ使用しなければなりません。
竹刀の大きさについては男女であまり違いはありません。
男性であれば大刀の重さが440g以上、太さが25mm以上、小刀は重さが280~300gで、女性であれば大刀の重さが400g以上、太さが250~280gとなっておりその他の規定については男女ともに差はありません。
小刀については二刀流を使う人があまりいないことからかお店でもあまり取り扱っているところがありません。また、取り扱っていたとしても大刀よりも高価であることが多いです。
これも二刀流が少ない理由の一つでもあります。
そのため、二刀流を使う人の中には小刀は自分で作るという人もいます。
自作の竹刀を使ってはいけないという規定はないので問題はありませんが、自作するとなると知識がなければ作れず、強度的に試合で問題になってしまうこともあります。
二刀流についての規定(試合編)
次に試合での二刀流のルールについてです。
まず、二刀流を使うことができるのは大学剣道以上です。
つまり高校生までは二刀流を使うことは許されていません。これは絶対的に安全面を考慮してのことです。
二刀流を使うためにはそれなりに腕の筋肉が必要になり、大学・一般まで長く剣道を続けてきた人であれば試合でも有効な使い方かつ安全に使うことができるという判断のもとに決められているようです。
また、規定の中に二刀流を使う際に試合中にどちらか一本の竹刀が破損して使えなくなり、代わりの竹刀がなかった場合試合が続行不可能として負けという判定になります。
つまり、どちらかが使えなくなったから一刀に戻して試合をするということはできません。
仮に二刀のうち大刀が破損してしまえば小刀だけになってしまい、これでは対等には戦えないので当然の話にはなります。
そのため二刀流を使う際は一刀の人よりも予備の竹刀を多く準備しなければなりません。
まとめ
意外と知らない!?剣道は二刀流OK!(前編)
二刀流についての規定(竹刀編)
二刀流についての規定(試合編)