高齢化社会迎えるにあたり介護業界は多くの課題があります。介護事務は、運営に関わる縁の下の力持ち的なポジションです。
介護保険制度の専門の知識を有する介護事務の資格保有者は、今後多様化する高齢化社会のニーズと並行して、需要の高まる仕事となるでしょう。 介護事務 の 資格 についてご説明いたします。
介護事務のエキスパートを目指す!介護事務の資格の取り方
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介護事務の資格の必要性とは?
介護事務の専売特許とも言える介護報酬請求業務は、実は無資格でも働くことが可能です。しかし介護事務として働きたいと考えたときに、介護保険制度について全く知らない方と比較した場合、介護事務の資格を有している方のほうが有利ではないでしょうか。
介護の現場で働く方で、介護事務の資格を取得される方もいます。介護サービスを提供している現場では、毎日実績といって行った介護サービスを記録する必要があります。この実績を、介護事務が連携して介護報酬請求の単位として入力するのです。
介護保険制度は、現場で働く方にとても身近なものであり理解が必要な事項と言えるのでしょう。
介護事務の資格の取り方は、通学か通信講座
介護事務の資格を取得するには、通学して在学中に資格を取得する方法と、通信講座を利用し問題を解いて郵送、返信を待つもが主流です。
テキストだけを購入し独学で取得することも可能な介護事務の資格もありますが、介護事務の資格を認定する団体が講座を開設していることが多く、その資格の特性に重点を置いた内容になっていることから多くの方は、通学か通信講座を選ぶようです。
介護事務資格があれば活躍できる勤め先とは
介護事務の資格を取得したら、どんなところで活躍することができるでしょうか。
介護業界では、ヘルパーステーション、デイサービス、ショートステイ、訪問看護、訪問介護ステーション、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、養護老人ホーム、老人保健施設、居宅介護支援事業所などがあり、医療業界では療養型医療施設、クリニックなどがあります。
介護報酬請求先である国保連合会や保険請求審査機関、損害保険会社、介護報酬のソフトを作成するシステム会社などさまざまな勤め先があります。介護事務の資格を取得する前にどのように活かすべきかビジョンを見据えておくことが大切です。
通信講座で学習可能な介護事務資格の一覧
介護事務の資格を認定している団体は複数あります。在宅で勉強することが可能な通信講座は、2017年6月現在は5つあります。
技能認定振興協会が認定する「介護事務管理士」は、介護報酬請求の作成に重点をおいた学習内容です。試験は年6回奇数月の第4土曜日、指定会場もしくは在宅受験が可能です。合格率は、50%です。大手通信講座で受講が可能です。
一般財団法人日本医療教育財団が認定する「ケアクラーク」の試験は年6回、各都道府県の公共施設にて行われます。ニチイという名前を聞いたことがないでしょうか。知名度が高く、受講は通学か通信講座かを選ぶことが可能です。合格率は70%です。
NPO法人医療福祉情報実務能力協会が認定する「介護実務士」は通学か通信講座を利用して学習後に受験が可能です。試験は年6回実施されており、合格率は67%です。
日本医療事務協会が認定する「介護報酬請求事務技能検定」は、実施協会が認定する介護事務講座を修了した者が介護報酬請求事務技能検定試験を受けることが可能です。試験は年6回、偶数月の第3日曜日に実施されています。合格率は、昨年度は94%です。
一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する「介護事務資格(旧介護管理専門秘書)」は、通信講座を修了後に受験となります。期間内であれば、何度でも受験することが可能です。正答率70%以上で合格です。
通学が必要な介護事務資格の一覧
一般財団法人日本医療教育財団が認定する「ケアクラーク」は、通学して学ぶことも可能です。詳細は通信講座の項で説明しましたので省きます。
財団法人日本病院管理教育協会が認定する「介護保険事務管理士」は、介護報酬請求事務のほかに、施設経営や利用者へのサービス向上についての視点も学びます。
教育指定校に在籍しているものがカリキュラム内で受験する試験です。年2回試験が実施されており、合格率は85%です。
つしま医療福祉研究財団が認定する「介護保険事務士」は、求職者支援制度により無料で講座を受講できるのが特徴ですが、現在は募集をしていません。
EDC医療福祉学院が実施、学院が開設している講座を修了した方のみが受験できる「介護事務能力認定試験」は、地域密着型の介護事務資格です。合格率は非公開です。認定試験合格後、学院の就職サポートを利用することも可能のようです。
まとめ
介護事務のエキスパートを目指す!介護事務の資格の取り方
介護事務の資格の必要性とは?
介護事務の資格の取り方は、通学か通信講座
介護事務資格があれば活躍できる勤め先とは
通信講座で学習可能な介護事務資格の一覧
通学が必要な介護事務資格の一覧