乗馬は子どもから大人まで、幅広い年齢層の方に支持されている人気の習い事です。乗馬用品はデザイン性の高いものが多いので、見た目重視で選ぶ方も多いのではないでしょうか。しかし、中でも乗馬ブーツはしっかりとした知識を持って選ぶべきアイテムだといえます。
今回は、 乗馬 ブーツ の種類やそれぞれの長所などをご紹介いたします。
乗馬に必要不可欠な「乗馬ブーツ」とは(前編)
普通の革製ブーツとなにが違うの?
乗馬には、ブリティッシュスタイルとウエスタンスタイルの2種類があるのですが、今回紹介する「乗馬ブーツ(通称:革長)」は、主にブリティッシュスタイルの馬術で用いるアイテムです。
デザインや形状は、一見、普段店頭で目にするような革製ブーツと特に変わりません。しかし、馬体や鞍(くら)にふくらはぎがフィットするよう、少しきつめに設計されていたり、内側に装飾がないというように、馬術を習得するうえでは欠かせないアイテムです。
通常のブーツだと靴の中でふくらはぎが動いてしまうため、馬に正しく合図を送ることも困難になります。
印象的な高いヒールは、鐙(あぶみ)から足が抜けてしまうのを防止するための機能です。ヒールを鐙にかけることにより、たとえ激しい馬術の動きをしても鐙から足が外れず、安全を保つことが可能です。
このように、乗馬ブーツは馬術をマスターするうえで外すことのできないアイテムなのです。
それでは、実際に購入する際にはどのような点に気を付けて選ぶとよいのでしょうか?
自分に合った乗馬ブーツを選ぶポイント
乗馬ブーツにはいくつか種類があります。デザインに関してもどのタイプも魅力的なので、つい見た目で選んでしまいそうになりますが、それぞれの長所や履き心地などを比較し、ご自分に合った乗馬ブーツをしっかり選ぶようにしましょう。
ロングブーツタイプ
チョーカー、ジョッキーブーツとも呼ばれるロングブーツタイプは、本格的に馬術を習得したいとお考えの方にオススメのデザインです。
足首やふくらはぎがきつく固定されてしまうため、初心者は試着の時点で避けてしまいがちなデザインなのですが、馬に正しく合図を送るという面ではロングブーツタイプが一番長けています。
また、大会や競技会に参加する際は、ロングブーツ装着が必須事項である場合がほとんどです。本格的に乗馬に取り組みたい方は、初めからロングブーツタイプを購入するのが無難でしょう。
ショートブーツとチャップス
ジョッパーズブーツ、チョッパーブーツ、パドックブーツとも呼ばれているショートブーツタイプのものに、上からチャップスを着用するタイプです。
チャップスとは、キュロットと呼ばれる乗馬用のズボンの上から着用し、足首からふくらはぎまでを覆うものです。このタイプの場合、ショートブーツとチャップスのサイズをそれぞれ選ぶことができるため、自分の足に合うものを簡単に見つけることができます。
手入れが楽で、比較的安価で購入できるのもこのタイプの長所といえるでしょう。さらに、チャップスは折りたたむことができ持ち運びも簡単なため、趣味として気軽に乗馬を始めたいという方には、こちらの組み合わせがオススメです。
ただし、ショートブーツにチャップスというスタイルは、競技会などの規定により出場できない可能性もあります。大会出場も視野に入れているという方は、ご注意ください。
ショートブーツタイプ
手軽なイメージのあるショートブーツタイプですが、上の二つと異なりふくらはぎが保護されていないため、上級者向けのスタイルです。
さらに、ふくらはぎが鞍に擦れたり鐙に挟まれるなど、怪我の可能性があるため、乗馬教室ではショートブーツのみでの騎乗をお断りしているところも多いようです。
まとめ
乗馬に必要不可欠な「乗馬ブーツ」とは(前編)
普通の革製ブーツとなにが違うの?
自分に合った乗馬ブーツを選ぶポイント