保育士 の仕事は子供を相手にするという特徴から一般的な会社とは違った 大変 さを持っています。現在の日本は子供の数が減少する傾向にある反面待機児童の数が増えていることが問題になっています。
にもかかわらず保育士の負担は減ることなく、むしろ増えていることで保育士の数も減り、受け入れ可能な園児の数が減るという悪循環に陥っています。
子供の数は減少、保育士の大変さは増加!?
保育士の仕事内容
保育士は基本的に保育所(保育園)や児童福祉施設で働くことになります。保育士が対象とする年齢は主に0歳から6歳までの園児で、一緒に触れ合いながら園児の心身の成長を見届け、小学校に入学するまでに必要なことを教えるのが仕事です。
保育士の職場としては上記のほかに乳児院や児童養護施設、障害者施設、病院などがあります。
仕事内容はさほど変わらないものの、障害者施設や病院などは特に心身に問題を抱えた園児が多いことから通常の保育園にいる園児よりも接し方には気を付けなければなりません。
保育士になるには
保育士になるにはまず国家試験の保育士資格が必要になります。この資格がなければ基本的に保育士として働くことはできません。
保育士資格の試験はその他の試験と比べると受験基準は低く、特定の学校などを卒業している必要もないので働きながら取得する人もいます。大学や専門学校を出ている人はその他の人に比べると若干給料が高くなる傾向にあります。
保育士試験は毎年4~5万人が受験する試験であり、その他の資格と比べても人気が高い資格です。合格率は年度によって多少差はあるものの平均して10~20%程度と決して簡単に合格できるというわけではありませんが、合格率は平成20年以降上昇傾向にあります。
筆記試験と実技試験がありどちらも6割以上取ることで合格することができます。人気の試験であるため試験対策書籍は多数あるので勉強方法には困らないでしょう。
試験に合格し、保育士資格を得ると保育士として働けるようになります。どこに就職するかは個人の自由ですが、比較的大きい保育園は保育士の数も足りていないことが多いので採用の可能性は高くなるでしょう。
待機児童数の増加
これまでは保育士について述べてきましたが、次に保育士が接する園児について述べていきます。
日本の現状として待機児童数が多いことが問題となっています。待機児童とは入所申請を出しているにもかかわらず、保育園側の都合により入所できていない児童のことを言います。
日本の少子化にも関わらずなぜ待機児童数は増加しているのか、それは少子化とともに高齢化が進んだことで保育士も高齢化し、対応できる児童の数が減少していることが原因にあります。
また、保育士には女性が多く晩婚化の影響で出産年齢の高齢化、それに伴う出産後の職場復帰の低下も原因の1つになっています。
待機児童数は最近10年の中では平成22年が最も多く、その後多少減少したものの平成26年を境に増加を続けています。今後も待機児童数は増加を続けると考えられており、保育制度の見直しや、保育士の確保が課題となります。
保育士の大変さ
次に保育士の仕事についてどのような点が大変なのかを述べていきます。
まず、最も多くの人が気になるところですが、給料について決して多いといえるものではありません。
公立の保育園に就職すると地方公務員という扱いになるため、保育に力を入れている自治体であれば給料面では私立の保育園よりも安定した待遇を受けられます。
一方私立の保育園の場合は初任給で言えば保険料などを引かれると手取り15万円程度が最も多いです。それでも一般的な企業に比べると3~5万円ほど低い初任給となるため待遇がいいとは言えません。昇給についてはやはり私立よりも効率の方が安定しています。
公立であれば勤続年数によって昇給していきますが、私立は保育園の現状によって変わるため安定した昇給は望めません。
次に大変なのは人間関係です。保育士は女性が多いため、男性の職場に比べて人間関係がシビアです。加えて女性は結婚などによって職場を離れることもあるためプライベートとの両立を含めて人間関係を構築していかなければなりません。
女性の仕事には女性特有の特性があるため保育士の中でも人間関係に問題を抱える人は多いです。
今回は保育士の現状と仕事の大変さなどについて述べてきました。保育士の母数は現在足りていないのが現状であり保育園に入れない児童が多いことも問題ですが、これから保育士になろうとしている人達も苦労や大変さについては知ったうえで仕事が必要になります。
まとめ
子供の数は減少、保育士の大変さは増加!?
保育士の仕事内容
保育士になるには
待機児童数の増加
保育士の大変さ