保育士 の 初任給 はいくらなのでしょうか。保育士の仕事に就こうと考えている方、あるいはこれから資格をとろうか迷っている方にとって、お給料は気になる部分です。
保育士の初任給の平均や、公立と私立の保育園での初任給のちがい、年齢や経験年数による初任給の差など、保育士の初任給についてご紹介します。
保育士の初任給はどのくらい? ~公立と私立で違う?~
保育士の初任給
保育士の一般的な初任給は、16万円から17万円ほどが相場となっています。
これを安いとみるか、妥当とみるかは人によってわかれるところですが、厚生労働省が出している平成24年の学歴別の初任給は、大卒で199.6千円、高専・短大卒で170.1千円というデータがあります。
比較すると、保育士の初任給の相場は、全国平均よりも少し低めです。
手取りの初任給が10万程度の保育園も中にはあるので、就職先は入念に選ぶ必要があります。
保育士になるためには大学、短大、専門学校などの保育士養成課程で所定の課程を修了しなければなりません。
もしくは、保育士試験に合格するという方法があります。高卒でもなれないわけではありませんが、独学での保育士試験の合格率は10%前後と低くい、という現状があります。
また、短大でも大学でも資格を習得することはできます。ですが、大卒の方が若干給料が高く設定される傾向があるのはほかの企業と同じです。
参考までに、幼稚園教諭の場合は短大卒で17万円~18万円が平均です。
正規職員の保育士は社会保険がつくので、年金や保険料が給料から差し引かれます。ですので、手取り13万~15万が初任給の相場です。
社会保険が完備されていない保育園で働く場合は、自分で国民年金や医療保険料を支払うことになります。
公立・私立の給与
保育士は、地方公務員として公立の保育園で働く場合と、私立の保育園で働く場合があります。
公立、私立ともに初任給に大差はありません。
新卒の地方公務員の平均的な初任給は大卒で17万円、高卒で14万円くらいです。
求人によっては私立の保育園の方が初任給は高いこともあるでしょう。ただし地方公務員の保育士の場合その手当は厚く、初年度から賞与もあります。
初任給の低さばかりに気をとられないようにしましょう。
私立の保育園は一般企業と同じですから、勤務先によって初任給は異なりますが、一般的には16万円~17万円ほどです。
公立でも私立でも、学歴や地域、年齢などによって初任給は変わります。
都心の給料が公立でも私立でも高いことは想像しやすいですが、注目すべきは年齢によるものです。
地方公務員の場合、中途採用で保育士になったとすると、それ以前の社会人経験の年数も加味された上で給与が決定されます。
地方公務員は勤続年数に応じて給与が上がり、昇進していきますので、中途採用の場合はとくに、上記の初任給以上の給与となる可能性が高いです。
保育士の経験の有無に関わらず、社会人経験年数に応じて給与が決定されるのは、私立保育園ではあまり見ない地方公務員ならではのシステムです。
初任給だけでなく働く環境も大切
ここまでお話しすると、公立の保育園で働く方がいいと感じるかもしれません。
しかし地方公務員には受験できる年齢制限もありますし、地方公務員の給与が一般企業と同等かそれ以上になっていくのは40代に入ってからと言われます。
地方公務員の給与は決して高いわけではありません。また、初任給ばかりではなく働く環境も大切です。
保育園では国が定めた配置基準がありますが、配置基準はあくまでも最低ラインなので、公立の保育園の場合はこの基準を満たしてはいるが、その基準を大きく越えられない場合が多いでしょう。実際には保育士が十分ではない可能性もあります。
一方、評判のいい私立保育園などはこの配置基準よりも余裕をもって保育士を雇っていることもあります。
初任給が良くても仕事がハードでは長続きはしません。
働く園の理念に共感できることや、同僚や上司が前向きに楽しく仕事をしている、保育園だが特別な教育をしている、など、初任給だけではなく長く勤める職場として、はたらく環境もよく見極めて務める保育園を選ぶことが大切です。
まとめ
保育士の初任給はどのくらい? ~公立と私立で違う?~
保育士の初任給
公立・私立の給与
初任給だけでなく働く環境も大切