保育士の試験は全科目が合格点を満たす必要があります。学科が特に難しいといわれている試験ではありますが、努力をすれば受からない試験ではないのです。全体の合格率と科目別合格率参考にしながら保育士の資格取得を目指されてはいかがでしょうか。
保育士 の 試験 合格率 についてお伝えします。
保育士の試験合格率を参考に学習範囲を充実させる方法
保育士試験の合格条件は何割か?
保育士試験の筆記は全科目が6割以上で合格となります。年度ごとの難易度差は考慮されることがないため、受験者を悩ませます。両方の答えを正答して加点となる問題もあり、問題を解くペース配分や、読解力も求められます。
専門性の高い問題が出題される傾向にあり、繰り返しての学習が必要です。
保育士の試験の合格率は?
厚生労働省が発表している、保育士試験の合格率は、平成26年度が51,257人受験し合格者が9894人の19.3%、平成27年度が46,487人受験し合格者が、10,578人の22.8%、平成28年度は35,255人受験し合格者が10,412人の29.5%となっています。
広範囲の出題で専門度が高く、歴史や概念・制度など掘り下げた出題が多く科目を落としてしまう方が多いようです。不合格になった場合でも、合格した科目は3年間免除になることが救いではないでしょうか。
難易度低めの科目別の合格率
比較的に覚えやすくわかりやすいと言われているのが、保育の心理学・子どもの保健・保育原理・保育実習理論です。
厚生労働省などは科目別の合格率は発表されていませんが、保育士講座のキャリア・ステーション独自の調査によると、平成26年~平成28年の3年間の科目別合格率の平均は、保育の心理学が84.5%、子どもの保健が85.4%、保育原理が88.9%、保育実習理論が87.5%と、平均して8割以上は得点できるようです。
出題される内容は、保育の現場で必要な心理学や発達の基本原理、乳幼児期の身体発育や数値、計測方法、子どもが感染しやすい病気や予防法など事故の特徴と対策方法、保育所の保育所保育指針に関する事例問題、保育所における保育全般問題や音楽・造形・言語に関する出題がでます。
難易度中程度の科目別の合格率
保育士講座のキャリア・ステーション独自の調査による平成26年~平成28年の3年間の科目別合格率の平均は、社会的養護が75.7%、社会福祉が77.5%、児童家庭福祉が79.1%となっています。社会的養護は次項でお伝えする教育原理とセットの問題です。
両方が正答しないと点数にならないので注意が必要です。保育所以外の児童福祉施設について出題され長文が多いのが特徴です。
社会福祉は、法令や技術のほか高齢者や障害福祉についても出題されます。
児童家庭福祉は、概念・歴史・制度と幅広く出題されます。社会的養護・社会福祉と内容が重なる部分が多いので勉強方法も工夫ができそうではないでしょうか。
難易度高めの科目別の合格率
最も難易度が高いのが教育原理と子どもの食と栄養です。法律家や栄養士のような専門的な知識になるのでややこしく感じてしまう方が多いようです。
保育士講座のキャリア・ステーション独自の調査による平成26年~平成28年の3年間の科目別合格率の平均は、教育原理が66.7%、子どもの食と栄養が65,3%でした。
教育原理は、教育や法令について暗記が多く、子どもの食と栄養に関しては、栄養素や日本食品標準成分表、食に関する各種法規や授乳・離乳の支援ガイドなどからも出題されています。
暗記するだけでなくイメージ化して覚える、過去問で文字に起こされた問題になれておくことが必要ではないでしょうか。
まとめ
保育士の試験合格率を参考に学習範囲を充実させる方法
保育士試験の合格条件は何割か?
保育士の試験の合格率は?
難易度低めの科目別の合格率
難易度中程度の科目別の合格率
難易度高めの科目別の合格率