ハーモニカ と鍵盤ハーモニカは音色がとても似ている楽器です。しかし、両者は楽器の種類が異なり、それに加えて 楽譜 の 読み方 や演奏法が違います。
鍵盤ハーモニカとハーモニカの違いについてわかりやすく説明します。
ハーモニカと鍵盤ハーモニカの楽譜の読み方や演奏法について
ハーモニカと鍵盤ハーモニカの違いとは?
鍵盤ハーモニカはハーモニカを簡単により身近に演奏できるようにしてある楽器で、小学校の音楽で習う楽器のひとつでもあります。
鍵盤ハーモニカはメロディオンという楽器名として売られています。
このメロディオンは簡単に演奏できる初歩的な楽器としての位置づけだけでなく、いろいろな場面で活躍することも多くなってきています。
小学校で扱われている鍵盤ハーモニカはアルトメロディオンという楽器です。
それに対して、ソプラノメロディオンとバスメロディオンがあります。
ソプラノはマーチングバンドなどで高音域を担当することがあります。
バスはベース的な役割を担います。簡易的な楽器に見えますが、ジャズやクラシックでも使われるような楽器でもあります。
一方、ハーモニカは名前の通り鍵盤がないタイプの楽器です。
種類が多くあり、たとえば、復音ハーモニカ・10穴ハーモニカ・アンサンブル・グロマチックハーモニカなどがあげられます。
復音ハーモニカは穴の列が2段あり、小刻みに音を出す音色が他のハーモニカよりも優れているといわれています。
グロマチックハーモニカは1個の穴で4つの音が出せます。アンサンブルはベースやコード進行などを担当する楽器です。
10穴ハーモニカは穴が一列に並んでいて、一般的にはC調が基本となっています。
演奏法とは?どのようにすれば良いの?
鍵盤ハーモニカの演奏法はおおよそ同じですが、ハーモニカは種類によって変化します。
今回は一般的な初心者でも楽しめる10穴ハーモニカについてご説明します。
鍵盤ハーモニカは息を吹くことで押した鍵盤の音が出るようになっています。
流れるような曲の時は一音ごとに息を吹くのではなく、フレーズの分だけ長く吹くようにするときれいな音色になります。
スタッカートなど短く弾きたい時は息で調節することができる点ではピアノとは違った演奏法です。
主に右手で演奏しますが、手の動きを早くすることでいろいろな曲が弾ける点ではハーモニカよりも使いやすい楽器です。
一方、10穴ハーモニカは息を吹くだけでなく、吸うことで音を出します。そのため、1個の穴で2つの音が出すことができます。
小さいサイズのために携行することが容易なので、どこにでも持ち歩いて音楽を楽しめる点では他の楽器にはない優位な特徴と言えます。
ただ、吹いたり吸ったりするので、技術の獲得には時間は多少かかってしまうことがあるかもしれません。
それぞれの楽譜の読み方を知ろう!
鍵盤ハーモニカの楽譜はピアノなどの鍵盤楽器と同じ楽譜を使用します。ト音記号でもヘ音記号でも演奏は可能です。
一般的な楽譜を使用する点では馴染みやすく、すぐに弾ける楽器として小学校で採用されているのでしょう。
ハーモニカは鍵盤楽器の楽譜でも演奏することは可能ですが、数字譜という独特の楽譜を使用することがあります。
この数字譜とは数字が羅列してある楽譜で、一見簡単そうに思えますが、慣れが必要でもあります。
10穴ハーモニカの場合は吹く音は左の穴から1・2・3・4・5・6・7・8・9と番号が付けられています。
吸う音は左の穴から同じように番号が割り振られていますが、それぞれの番号に円が囲っている丸数字を使用しています。
鍵盤ハーモニカで一般的に基準になっている音階のドレミファ(CDEF)を演奏する場合、10穴ハーモニカでは4④5⑤という楽譜の読み方になります。
普通の楽譜に慣れていると少々手こずるかもしれませんが、練習していくうちに慣れてくるでしょう。
まとめ
ハーモニカと鍵盤ハーモニカの楽譜の読み方や演奏法について
ハーモニカと鍵盤ハーモニカの違いとは?
演奏法とは?どのようにすれば良いの?
それぞれの楽譜の読み方を知ろう!