行政書士は非常に合格率の低い国家資格です。取得のためにはしっかりと試験対策をすることが必要ですが、社会人ですと学校に定期的に通って勉強するのも難しいものです。
今回は、社会人が 独学 で 行政書士 資格を取るうえでおさえておきたいポイントを紹介します。
行政書士を独学で取る!知っておくべきポイントとは?(前編)
行政書士の合格率
行政書士とは官公署や行政機関に対して代わりに書類を作成して提出する仕事を担う人のことを指します。相続などを始めとする各種契約書の作成や、飲食店営業許可や会社設立などの書類作成を行っています。
弁護士や司法書士、社会保険労務士などの8士業の一つとして国家資格に位置づけられているのは、個人と法人の法律に大きく関与する非常に重要なポジションを担っているからです。
その国家資格を身につけて行政書士になるためには、行政書士法を始めとする知識を身に付ける必要があります。その合格率のここ10年間の平均は9%程度です。
法律系の資格に限れば高いほうですが、社会人が空いた時間にがむしゃらに勉強するだけで取得できるほど簡単ではありません。
独学のコツ①『出題範囲と得点配分を知る』
それでも行政書士資格獲得のための学校に通う時間はなく独学で取得するとなれば、試験に向けて念入りな計画を立てて効率よく勉強しなければなりません。
まずは行政書士資格で出題される問題の範囲を確認し、どの科目にどのくらい得点が配分されているか把握することで、無駄のない勉強をすることができます。
行政書士の試験科目は大きくわけて法令科目と一般知識科目にわけられています。法令科目では憲法を始めとする法律に関する知識が問われます。一般知識科目では政治や経済、社会人として身につけておくべき知識をどの程度持っているかが聞かれます。
比重としては法令科目のほうが大きく、全体の8割の得点をこの科目が占めます。法令科目の中でも行政法の配点の割合が特に多く、実に半分近い得点が割り当てられています。次に得点配分が大きいのが民法で、この科目のおよそ3割を占めます。
行政法、民法以外の法令科目、また一般知識科目については憲法が少し得点配分が高いだけであとの得点の割合はほとんど同じです。ただし科目によって得点の割に効率の悪い問題もあります。それについては次の項目で紹介します。
まとめ
行政書士を独学で取る!知っておくべきポイントとは?(前編)
行政書士の合格率
独学のコツ①『出題範囲と得点配分を知る』