「行政書士を独学で取る!知っておくべきポイントとは?(前編)」では、行政書士の合格率や独学での勉強方法についてご説明いたしました。後編でも引き続き、 行政書士 の資格を 独学 で取得するコツや注意点についてお伝えいたします。
行政書士を独学で取る!知っておくべきポイントとは?(後編)
独学のコツ②『勉強プランをしっかり立てる』
まずは目標となる行政書士の試験の日程を確認します。行政書士の国家試験は毎年11月の第二日曜日に開催されます。
行政書士取得のために必要な勉強時間はおよそ600時間です。一日2時間勉強したとして10ヶ月かかりますので、最低でもその年の2月から独学をスタートさせるようにしてください。
行政書士獲得のためには、まず得点配分の大きい行政法の条文を叩き込むことが最重要課題となります。参考書で用語を覚えながら、それを正しく記憶しているかどうかを問うような演習問題をこなすことをおすすめします。
次に民法ですが、民法は事例問題が主に出題されます。どのように条文が適用されているのかわかりやすく図式で説明されているテキストなどを選ぶと、ただ文章を覚えるよりも効率よく独学することができます。
得点の割合が少し高い憲法も基本的には用語を覚えて、問題集を解くという方法がおすすめです。
他の試験科目については、基本的には過去問をひたすら解くといいでしょう。特に一般知識科目に関しては出題範囲が広いわりに得点の割合が少ないので、過去問を解くにしてもある程度のところまでで見切りをつける判断も重要になってきます。
独学のコツ③『独学の注意点』
最後に行政書士の資格取得のために独学を始めるとき、注意しなければならないことを3つ紹介します。まず1つ目は勉強時間です。
上記で紹介した600時間とはあくまで目安であることを忘れないでください。600時間ただ勉強しただけで合格できるとは限りません。600時間という一つの区切りの中でいかに効率よく独学できるかがとても大切です。
行政書士の場合はどの試験科目にどの程度時間をさけばいいのか決まっていません。行政法はすらすらと覚えることができたのに、民法でつまづいてしまったとなれば重点的に時間を使う必要があります。
最初は行政法、民法、憲法で7~8割程度正解できるようにそれぞれの問題を繰り返し解くといいでしょう。
2つ目は自分の間違いに気づけない点です。行政書士の勉強の際には、普段聞き慣れない法律用語や判例に常に触れることになります。
独学の場合、用語をあやまった形で覚えてしまうとそれになかなか気づけない可能性があるので新しい法律や用語を覚えるときは注意してください。
3つ目はモチベーションです。独学においては自分で時間がコントロールできたり、勉強費用をおさえたりすることができる反面、自らが動かないと何も身につかないという危険性があります。
モチベーションが低下してしまったがために、一日2時間という勉強時間も無駄になるときもあるのです。
もちろん、日によっては気分がのらなかったり集中力が保てなかったりする日もあるでしょう。そのときはあえて勉強の合間に休憩をはさむ、勉強する科目を変えるなど工夫をしてみてください。
かえって効率よくまた勉強に励むことができ、必要な知識をしっかりと身につけられるでしょう。
まとめ
行政書士を独学で取る!知っておくべきポイントとは?(後編)
独学のコツ②『勉強プランをしっかり立てる』
独学のコツ③『独学の注意点』