「取得しやすい」と言われるFP3級技能検定ですが、実際のところ、どの程度の難易度なのか、これから受けようとお考えの方にとっては、とても気になるポイントだと思います。
ここでは、合格率や合格基準、出題傾向など、いくつかの角度から FP 3級 の 難易度 について見ていきたいと思います。
FP3級の難易度は?どれくらい勉強すれば受かる?
FP3級の難易度を合格率から考える
FP3級の資格を取得するためには、学科試験と実技試験の両方に合格しなければなりません。それぞれの試験の合格率ですが、ここ数年の傾向として、学科試験が70%前後、実技試験が70%台後半となっており、どちらも高い水準を維持しています。
なお、FP3級技能検定は、『日本FP協会』と『金融財政事情研究会』という異なるふたつの機関により実施されており、前出の数字は双方の合格率を平均したものです。
他の国家資格試験の合格率と比較しても、FP3級の合格率がかなり高いこと、すなわち難易度は低いということがおわかりいただけると思います。
FP3級の難易度を合格基準から考える
FP3級には、学科試験と実技試験があり、また、受けられる機関も『日本FP協会』と『金融財政事情研究会』にわかれています。すべての試験に共通しているのが、『6割以上正解で合格』という合格基準です。
たとえば学科試験であれば、どちらの機関も出題内容などは全く同じで、60点満点中36点取れば合格です。実技試験については、FP協会で受験する場合は100点満点で60点以上、金財で受験する場合は50点満点で30点以上となっています。
それぞれ設問数や満点の設定が違うので異なる基準のようにも見えますが、前述したとおり、どれも6割正解出来れば合格となります。国家資格試験にはさまざまな種類がありますが、合格基準6割以上というのはよく見られる数字です。
ただし、なかには7割以上、学科試験に限り8割以上、という合格基準もあります。合格基準からみたFP3級の難易度は、『普通~比較的低いほう』という印象です。
FP3級の難易度を出題傾向から考える
FP3級の試験では、どのような問題が出されるのでしょうか。まず学科試験から見ていきたいと思います。
学科試験では、60問中30問が2択、残りの30問が3択となっています。そしてその問題には、日常的にニュースや新聞などから得ている知識によって解くこともできる内容が含まれています。
選択肢が少なく、一般常識的な問題が出ることから、難易度は低め、と考えることができます。ただし、年金や保険、金融関連について、ある程度は学習したうえでないと答えられない問題ももちろんあります。
次に実技試験を見ていきます。実技試験では、FP協会で受験する『資産設計提案業務』、金財で受験する『個人資産相談業務』と『保険顧客資産相談業務』、そのすべてにおいて、問題は3択となっています。
計算問題もありますが、算出した数字を直接書き込むのではなく、提示された選択肢から正しい数字を選ぶ、というものです。
この点だけを見ると、難易度は低いようにも思えますが、実技試験では、一般常識で答えられるような問題はあまりなく、学習しておかないと何を問われているのかさえ理解できないものもあると考えておいたほうが良いでしょう。
学科試験と実技試験の出題傾向を総合的に考えると、難易度は『ある程度の学習は必要』というレベルとなります。
FP3級の試験に合格するには、どのくらい勉強すればよい?
ここまで、合格率、合格基準、出題傾向から、FP3級の何度をチェックしてきました。全体的な状況をふまえると、FP3級の難易度はあまり高いものではなく、やはり国家資格試験の中では取得しやすいと言えるでしょう。
とはいえ、持ち合わせている知識だけで受かる、というほど簡単なものではないようです。
特に実技試験では、すでに実務経験がありかなりの知識を蓄えている、という場合でもない限り、専用のテキストを読みこんだり、問題集を繰り返し解いたり、という作業が必ず必要になってくると考えられます。
ネット上では、『1ヶ月もあれば大丈夫』とか、『2~3週間の勉強で受かった』などという声も聞かれますが、当然、合格ラインに至る学習量は人それぞれです。
まずは、自分の持ち合わせた知識でどの程度正解できるのか、また、どの分野が得意で、どの分野が苦手なのかなどをしっかりと把握し、合格基準点が取れるようになるまできちんと学習しましょう。
まとめ
FP3級の難易度は?どれくらい勉強すれば受かる?
FP3級の難易度を合格率から考える
FP3級の難易度を合格基準から考える
FP3級の難易度を出題傾向から考える
FP3級の試験に合格するには、どのくらい勉強すればよい?