ドラム は音が大きいので、自宅で 練習 する時には音量が気になります。そして、ドラムの練習で、特に初心者の場合、一番重要なのがどれだけ正しくリズムをきざめるかです。
どこで、何を使って、どのように練習するのかがポイントになります。
ドラム練習 基本の「き」
ドラム練習の必需品
ドラムを習いはじめてすぐにドラムセットを購入する人は少ないでしょう。また、ドラムセットがあっても、部屋を防音室にリフォームしない限り、自宅でドラムセットを使って練習するのはかなり難しい場合が多いです。
思い切りドラムをたたくのはスタジオでの練習になり、自宅での練習時はドラムパットを使うのが一般的です。ドラムパットはスネアドラムと同じくらいの大きさのものです。たたいてもくぐもった音がします。2千円から1万円くらいで買うことができます。
スティックとドラムパット、それからメトロノームがあればドラムの練習道具はそろいます。また、これに加えて、筋力トレーニングをすすめられることがあります。
腕力で力任せにたたくのは正しくありませんが、筋力があるということは脱力ができるということだからです。力むとフォームが崩れて上手にドラムをたたけませんが、うまく筋肉をコントロールすることで多彩な演奏法が生まれると言われています。
また、大事なのは腕の筋肉ではなく背筋だと言われています。
スティックの持ち方とリズムコントロール
ドラムの練習で注意するのがスティックの持ち方とリズムです。まず、正しい持ち方を身につけないと、すぐに手や腕が痛くなったりします。
また、音量やリズムが一定しません。そして、バンドでも吹奏楽でも、ドラムの大きな役割はリズムをきざんで全体のバランスをとることです。
練習はメトロノームに合わせてひたすらたたくことになります。ゆっくりのテンポからはじめて、これ以上は無理だという速さまで順々にたたいていきます。なるべく速くたたけるようにとアップテンポの練習に集中しがちですが、実は遅いほうが難しいです。
ゆっくりのテンポも疎かにしないで、だんだんとスピードを上げていくのが上達のコツになります。
また、メトロノームに本当にぴったりと合っていると、メトロノームの音が聞こえないという状態になります。そこまで合わせられるように根気よく練習しなければなりません。
一つ打ちと二つ打ち
ドラム練習の基本中の基本になるのが「一つ打ち」です。前述のようにメトロノームを使ってゆっくりのテンポからはじめます。
左右順番に一打ずつたたくので「一つ打ち」です。2分音符、4分音符、8分音符、16分音符というように徐々にスピードアップしていきます。自分がたたける速さの上限に達したら、次はスピードをゆるめて最初のテンポに戻ります。
そして、「二つ打ち」は一つ打ちと基本的に同じですが、「右→左→右→左」と交互にたたくのではなく「右右→左左→右右→左左」と二打ずつ打つことです。どちらの練習も焦らずに、メトロノームにぴったり合ったら次の速さにうつることが大切です。
チェンジアップ
あるテンポで2分音符から32分音符までを2小節ずつたたく練習です。試験やオーディションでよく使われます。リズム感覚やスティックコントロールなどの基礎がきちんとできているかがわかるからです。
右手から始めるバージョンと左手から始めるバージョンの両方を練習します。リズムだけではなく、音量が変わったりしないよう音の粒をそろえることにも注意します。メトロノームで60から100までのテンポをたたけるように練習するのが一般的です。
左右の音の粒がそろうようになったらアクセントをつける練習を加えることができます。
アクセントの練習は通常16分音符を刻みながらになります。2小節ごとにアクセントを移動しますから、最初の2小節が音符一つ目、次の2小節が音符2つ目、その次が音符3つ目で、最後2小節が音符4つ目にアクセントをつけるということになります。
まとめ
ドラム練習 基本の「き」
ドラム練習の必需品
スティックの持ち方とリズムコントロール
一つ打ちと二つ打ち
チェンジアップ