第一種電気工事士 の資格を取りたいと考えている方の中には、少し難しそうだが 合格率 はどれくらいなのかと不安になっているのではないでしょうか。
そこで国家資格の第一種電気工事士の合格率は、他の国家的な資格試験と比べるとどの程度なのかについてご紹介します。
第一種電気工事士の合格率と他の試験の合格率とは
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第一種電気工事士の役割と資格試験とは
第一種電気工事士の役割とは、電気の設備に関する工事に必要な機械や住宅などにおいて一番大きな電力が500kWという規定値までの施工ができます。
また電気工事で比較した場合、第一種の施工できる範囲は第二種よりもかなり広範囲となります。
また資格試験の内容としては、第一種電気工事士の試験内容は技能試験と筆記試験の2部構成となっています。
厳しい第一種電気工事士の合格する率とは
過去何年かの平均でみますと第一種の合格する率は、3割程度でかなり低くなっています。一番低い年は27%で高い年でも40%程度でした。
また筆記試験と技能試験の面でみますと筆記試験の合格率の平均としては、43%で低い時には40%未満となりますが50%近くになる場合もありました。
また技能試験の合格率としては、67%でやや高く60%未満となる年や80%近くなる場合もありました。
第二種電気工事士に受かっている方との比較では
第二種電気工事士に受かっている方の方が、第一種に受かっている方よりもやや受かる率としてはよいでしょう。同様に過去10年間ほどの平均では、全体の平均としては、47%程度で筆記試験の場合は60%、技能試験においては71%となっています。
第二種の資格を取るための試験の方が第一種よりも合格する率としては、高く試験内容では筆記試験での差が出ています。合格するのは、第一種では大変低くなります。
受験する者の専門性では
第二種の試験においては、さまざまな層の方が受けます。電気関係が未経験で今後の就職を電気工事業界と考えている方や現在勤務先が電気工事会社で見習いなので資格を取りたいという方などです。
また専門学生や高校生などで学校の教育課程に含まれていて電気関係の就職を意識している方や趣味の一環やキャリアアップのために資格取得を目指しているという方もいます。このように第二種電気工事士の受験者は幅広い層となります。
しかし第一種電気工事士の場合には、電気工事の専門的な従事者がほとんどです。電気工事士としてスキルアップを図り成長をしたいという方が中心ですので、専門性の高い意欲も高い方たちが多くなります。
そのことから考えると受験者層の相違が第一種と第二種電気工事士の合格率に関係しているともいえます。
受験者数も第二種電気工事士は、第一種電気工事士の2倍近くになっていますので、それだけ試験内容も簡易なものとなっています。
他の国家資格試験の合格率と比べると
その他の国家資格試験の合格率と第一種電気工事士を比べてみます。
電気関連や建設業の資格では、二級電気工事施工管理技士は合格率が20%とかなり低くなります。
また第三種電気主任技術者ではさらに低く8%程度です。消防設備士は、30%で第一種電気工事士と同程度です。
また分野が離れますが、社会福祉士は20%で社会保険労務士は低く8%程度です。また日商簿記3級は40%程度で、インテリアプランナーは20%程度となります。
このようにかなり難易度が高いといわれる資格試験では、合格率は10%というものもあります。
また資格によっては、指定される大学などでの専門の学科の卒業が必須というものもあります。
試験内容によって受験資格が違ってきますので、合格率だけで比較しても試験の困難な部分が分かるわけではないということもあります。
このような点からも第一種電気工事士に合格する方は、第二種電気工事士と比較した場合にかなり合格率が低く難易度も高いといえます。
また最近では第一種電気工事士試験委員会というものがあり受験者の資格的なものに問題がないかどうかも検討され合格基準に加味されることとなりました。
そのために厳選された方が受験するために近年では、合格率が高くなる傾向にあります。
また地域別の合否状況では、平均の合格率が高かったのは中国地方で70%近く沖縄が最低で60%でした。
受験資格なども問題となりますので、しっかりとご自分が該当するかを把握して専門的な第一種電気工事士の資格試験に挑戦してください。
まとめ
第一種電気工事士の合格率と他の試験の合格率とは
第一種電気工事士の主な仕事や試験に関して
厳しい第一種電気工事士の合格する率とは
第二種電気工事士の合格している率と比べると
受験する者の専門性では
他の国家資格試験の合格率と比べると