経理の基礎の理解が必要な簿記3級は、就職や転職活動が有利になるほどあらゆる企業が重要視している資格です。そのためビジネスパーソンの中で大変人気のある資格となっています。
今回は 簿記 3級 問題 の内容と傾向、合格のための勉強方法について紹介します。
簿記3級問題対策~必ず資格を取りたい人は必見です~
簿記3級のメリット
簿記3級は、会社の経理において必要な技能である簿記の基礎を身につけるために設けられた資格です。経理の基礎を知ることは、今後の経営の見通しや改善策に気づきやすくなり、仕事の効率化を図ることができます。
そのような点から、簿記3級は職種にかかわらず多くの企業が常に注目をしている資格となっています。これから企業に就こうとしている人、新たな職場を探している人にとって簿記3級を持っているかどうかは大きな差となるでしょう。
また簿記3級は青色申告の書類の作成もスムーズにできることから、個人商店の経理事務にも役立ちます。これからさまざまなキャリアへの道を広げてくれるのが、この簿記3級という資格なのです。
こうした幅広いメリットがあるのにもかかわらず、実務経験がなくとも資格試験を受けられることから、毎回10万人を越える受験者がいます。合格率は回によって3割を切るときもありますが、5割を上回るときもあります。
簿記3級の内容
簿記3級の試験問題の難易度は合格率からもわかるように、比較的やさしい部類にはいります。しかしまったく無勉強で挑んで簡単に取れる資格ではありません。簿記3級の内容と出題傾向や配分を知り、その上で試験問題対策をすることは必要不可欠です。
簿記3級の試験問題の内容は、商業簿記科目から5題出題されます。借方や貸方にわけて勘定項目を定めていく「仕訳」問題、売掛金・買掛金元帳や手形記入長などが出題される「帳簿記入」問題、総勘定元帳を集計した一覧表である「試算表」の作成問題があります。
また他にも問題内容から取引を推定して各伝票の空欄を埋める「伝票会計」、貸借対照表と損益計算書を作成する「財務諸表」の作成問題などが出されます。
簿記3級の出題傾向と配分
近年の出題傾向から第1問は仕訳問題、第3問は試算表作成問題である確率がほぼ100%に近いです。次いで第5問が財務諸表作成問題である可能性が高くなっています。
この第1問、第3問、第5問は得点配分も高く、各項目において20点以上割りあてられています。合格ラインが70点以上であるので、ここでミスをなくすことが最初の鍵になってくるでしょう。
第2問、第4問についても回によって出される問題が異なるものの、簿記第3級の試験問題対策をしっかりとしていれば他の問題よりもやさしい問題です。配分としてはそれぞれ10点以下ですが、ここでパーフェクトを取れれば一気に合格は近づきます。
正しく勉強すれば必ず合格できる
簿記3級というのは、試験問題対策を正しくすれば必ず取得できる資格です。正しく対策するというのは、前年までの出題傾向を把握したうえで、それぞれの問題を短時間で解ける知識を身につけることです。
そのためにはまず簿記3級で出題される問題内容の全体像を把握することが重要です。簿記3級は比較的やさしい問題ですが、はじめての人にとってはまったく馴染みのない単語ばかりが並んでいるからです。
まずは簿記というものに慣れるつもりで、単語一つ一つを理解できるようなテキストを選びましょう。おすすめはTAC出版から出ている『みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記』です。
簿記そのものを把握することが終わったら、これまで簿記3級で出題された過去問を繰り返し解きましょう。簿記3級の試験問題は、過去の問題を使いまわす傾向にあるからです。
使用するテキストですが、こちらも同じくTAC出版から出ている『合格するための過去問題集 日商簿記3級』がおすすめです。過去問題を繰り返し解き、何度もつまづく問題に関してはもう一度用語の意味から理解しなおして苦手分野をなくすことが重要です。
簿記3級の勉強時間は60~90時間未満です。1日3時間毎日みっちり勉強できれば1ヶ月で終わる計算ですが、社会人ともなれば生活と仕事の忙しさもあってとれないものです。
自分のライフスタイルを見直し、1ヶ月のうちどのくらい勉強時間を確保できるのか計算してみましょう。そのうえで受けたい試験の日にちを確認し、勉強をスタートさせることをおすすめします。
まとめ
簿記3級問題対策~必ず資格を取りたい人は必見です~
簿記3級のメリット
簿記3級の内容
簿記3級の出題傾向と配分
正しく勉強すれば必ず合格できる