財務表の理解と把握が求められる簿記では、ビジネスにおけるコスト感覚の獲得なども身につくことからあらゆる社会人に役立つ資格となっています。その中でも企業に求められやすいのが、簿記2級です。
今回は 簿記 2級 受験で着実に合格するための 問題 対策をご紹介します。
簿記合格希望者必読!2級問題の範囲とその対策を紹介します
簿記2級とは
簿記とは、企業財務に関する活動を正しく記録し、計算を行うだけではなく、それを整理することで経営活動状況を把握するものです。簿記を理解することは現在の会社の状況と今後の行く末を予想することに繋がりますので、多くの企業がその資格取得を推奨しています。
特に2級はその取得に初級や3級よりも深い知識が求められることから、有資格者は企業にとっても貴重な人材として見られています。
簿記2級を取得することは企業の財務に関わらなくとも収入増や人脈の幅を大きく広げられるので、今後のビジネスライフにとって役立つものです。
また簿記2級は経営コンサルタントや個人商店のオーナーとなるために必須の資格となっています。就職や転職活動においてさまざまな選択肢が生まれるなど、社会人として生涯を通して役立つ、持っていて損のない大変人気のある資格です。
簿記2級問題対策:試験概要
簿記2級の試験問題対策をするためには、まず簿記2級の試験について把握する必要があります。そのためには試験の合格率と合格ラインを知ることが不可欠です。
合格率と合格ラインを知ることで簿記2級という試験の難易度や、合格するためのポイントを読み解くことができるからです。
まず簿記の合格率は、およそ3割弱が平均です。ですが実際には回によって大きな違いがあります。
例えば平成27年2月の試験では合格率21.8%だったの対し、翌年の同じく2月の試験では14.8%です。4割を越えるようなときもあれば、1割程度にとどまるときもあります。
これは簿記2級が相対評価ではなく絶対評価制度をとっており、試験問題の難易度の影響を直接受けているためです。
70点という合格ラインを超えれば資格を取得というシステムだからこそ、難しい問題が出されれば落ちる人が必然的に増え、やさしい問題が出されれば受かる人が多く出てきます。簿記2級は問題の難易度に差が現れやすい試験であると把握する必要があるのです。
簿記2級問題対策:出題範囲
合格率と合格ラインを把握したら、次は簿記2級問題の配点と出題範囲です。簿記2級問題の科目は、商業簿記と工業簿記の2つにわけられます。100点満点中60点分が商業簿記、40点分が工業簿記に配分されています。
商業簿記では、企業とその外部との取引を正しく記録し、計算できるかを問う項目です。経営管理者や取引先に適切に報告を行うための不可欠な知識の理解度が問われます。仕訳や銀行勘定に関する問題などが出てきます。
工業簿記では、経営管理者として企業内部での人や物資のコスト管理を正しくできているかどうか、それを問う内容になっています。主に標準原価計算や総合原価計算が出題範囲となります。
簿記2級問題対策:おすすめの勉強方法
簿記2級の試験に合格するためには、70点以上取る必要があります。したがって商業簿記と工業簿記、どちらを疎かにしてしまった時点で合格することは難しくなります。
商業簿記と工業簿記それぞれのどちらか一方ばかり勉強するのではなく、バランスよくテキストで学んでいくことが大切です。
もし簿記の勉強をするのが初めての場合には、簿記3級のテキストをまずは熟読することをおすすめします。かえって遠回りのようですが、簿記3級のテキストで簿記そのものの概要を知ることで簿記2級問題を解くための知識も定着しやすくなるからです。
特に簿記2級は、平成28年6月の回より大幅な変更が行われ、出題範囲が広くなっています。工業簿記の出題範囲は変更がないのですが、商業簿記にもともと1級の範囲だった「課税所得の計算」「リース取引」などが追加されており、難易度が上がっています。
そうした傾向もあることから、なおのこといきなり簿記2級のテキストを読むよりも簿記3級のテキストをこなしてからのほうがスムーズに勉強もはかどります。
もしすでに簿記3級をすでに勉強済みということであれば、TAC出版から出ている『スッキリわかるシリーズ』で簿記2級の勉強を始めるのがおすすめです。
簿記2級の勉強時間はおよそ200時間です。しかしこれは簿記3級を学んでからの時間です。簿記問題と初めて向き合う人であればもう少し時間がかかるでしょう。
またあくまで目安ですので、日商簿記は最新のテキスト、工業簿記は過去問を何度も繰り返し解いて苦手分野をなくす方法が合格の近道となります。
まとめ
簿記合格希望者必読!2級問題の範囲とその対策を紹介します
簿記2級とは
簿記2級問題対策:試験概要
簿記2級問題対策:出題範囲
簿記2級問題対策:おすすめの勉強方法